実家近くの駅で降りると 怒っている人がいた
彼は白いピックアップトラックの荷台に乗り 両手で拳銃を構えている
その拳銃が本物か否かは分からない
学校を出ても無駄だと 僕は自虐的に言った
半分本気で 半分照れ隠しだ
20代か30代の女性が僕に目をつけているようだ
少し気持ち悪い
僕は道路を渡る場所を変えてみたり タイミングをずらしたりしながら
嫌な女性から何とか逃げようと試みた
彼女は そんな僕を常に目で追いながら 僕の後に付いてきていた
僕は道路を横切って歩く
他に10人ほどいただろうか
あたりは薄暗く 温度はない
暑くもなく かと言って 寒くもない
我々以外 誰もいない 通行する人も車も 何もない