2019年は松本清張生誕110年!
トリック、アリバイ、綻び、破滅…。
テレビドラマ化の定番。珠玉の「傑作短編集」。
推理小説の傑作短編第1集。
殺人犯を張込み中の刑事の眼に映った平凡な主婦の秘められた過去と、刑事の主婦に対する思いやりを描いて、著者の推理小説の出発点と目される「張込み」。判決が確定した者に対しては、後に不利な事実が出ても裁判のやり直しはしない“一事不再理”という刑法の条文にヒントを得た「一年半待て」。ほかに「声」「鬼畜」「カルネアデスの舟板」など、全8編を収録する。
目次
張込み
顔
声
地方紙を買う女
鬼畜
一年半待て
投影
カルネアデスの舟板
(アマゾンより)
>テレビドラマ化の定番
そうだったのかー
松本清張ですもんね。
テレビ化されてますよね。
というか、お正月特別番組で録画したような❓
見ることができてないけど。
確認しました。
「顔」を録画してました。
あとは「ガラスの城」←長編
*****
さて感想です。
いわゆるミステリ―とはちがう感じです。
事件があって謎を解くというより、どうしてそのようなことになったのか、という部分を描いています。
人間(の事件をおこさざるえをえなかった部分)を描いている小説で、事件が起きているから「推理小説」ということになるのでしょう。
ある意味、倒叙みたいな感じ❓
犯人側から描く。
「張り込み」は刑事側から描いてます。
容疑者を追いかけていく話なので、いわゆる倒叙でもないです。
容疑者が会いそうな人を「張り込む」という話です。
この話がいいよ、と誰かにおススメされたので、読みましたー
読んだことがありました
推理小説として考えると、いわゆる推理小説ではないです。
小説です。だけど、張り込みしている刑事視点の話で犯人を逮捕するから、
推理小説ということになるんでしょうね。
「顔」は犯人視点
「声」は前半が被害者視点、後半が刑事視点
「地方紙を買う女」←視点については主に、謎を追及する人
「一年半待て」←視点については、うーむ。
「鬼畜」は、犯人側
「投影」←謎を追及する人
「カルネアデスの舟板」←ある男が事件に至るまでの話
時代が古いので、うーーむ、というところもありました。
警察の捜査の部分は、おいおい、です💧
しかしそこに描かれている人間の根の部分は、今とそんなには変わらない感じもして、
人間を描いてるなー、と思えました。
だから、設定を変えて、時代を新しくして、何度もドラマ化される。
友達が、どうしてそのような事件を起こしたのか、そこの部分を描く小説なら書けるかもしれないし、そういうものが好きだから、チャレンジしてみたい、と話していました。
だから「そしてミランダを殺す」がよかったと貸してくれたのですが、
わたしはやっぱり、謎を解いていく側の話が好きだな
いわゆる普通の「ミステリ―」
書けないけどー。
だから、講師にもいわゆるミステリじゃない小説を勧められたのかな
そろそろ読書期間は終了する予定でしたが、
『張り込み』は読みかけだったので、読みました