面白かったでーす。
とくに、「スイス時計の謎」がよかった
この話には、鼻持ちならない男たちが出てきます。
高校のときからの友達グループで、二年に一回集まってるという設定であります。
こいつら、エリート志向で、高校のときから頭がよくて周囲の人たちを見下していたって感じであります。
でも、この嫌な奴らの友情がすごくよかった。
友情と言っても、一般人の考え方とちょっとちがう感じなのでありますが、
それでもすごくよかったー
そのグループの中の一人が殺されてしまい、犯人もその中にいるって感じになります。
この設定だったら、他に犯人がいたらつまんないだろー、という話なので、
このことを書いてもネタばれにはならないはずだ、と思うことにして、このように書きました。
しかし、これ以上は書けないな💧
とにかくこの男たちの関係がすごくよかったです。
普通に考えたら、イヤなやつらで、イヤな関係でもあるんですけどね。
(しかし、この話のポイントはそこじゃないだろっ、とも思います。後に書きます)
この短編集は、長めの作品が入ってるので、四作品です。
一つはダイイングメッセージ、一つは密室(倒叙系)、一つは首なし死体、一つは、Who done it?モノです。
な、なるほど。
本格モノの場合は、このように本格のジャンルの中で新しい形を書く❗️❗️ というチャレンジのしかたがあるんだな、と思いました。
あらためて作者のあとがきで確認したら、本家のクィーンだって、そういつもいつもこんなふうにしないだろうというくらい真ん中を狙って投げたそうです。
そっか。これが本格のど真ん中なのですね。
うーーーむ。
「スイス時計の謎」につきましては、解説者が下記のように書いてます。
些細な物証から展開される推理の妙こそが本格ミステリの醍醐味だと信じている僕は、「本館ミステリとは?」という質問に対して、「クィーンの『エジプト十字架の謎』におけるコードチンキの瓶です」と答えていた。これからはそれに加えて「それと国内なら『スイス時計の謎』のスイス時計ですね」と答えようと思う。
おおーー。
『エジプト十字架の謎』は昔に読んだはずですが、すっかり忘れてるー。
そんなんじゃ、本格推理は書けないな、と思いましたが、
書くつもりだったんかい、と突っ込みも入れておきます💧
いやいや、そこよりも、些細な物証から展開される推理ってところが重要ですね。
事件を起こすことができても、探偵役がその事件の謎を解いていく❗️❗️ というところを書くのが難しいな、と思ってるところであります。
いやいや、事件を起こすときに、探偵役が謎を解くためのポイントを用意すればいいのでありますが、そこまでいけてません。
有栖川氏は「時計の謎」について、いくつもの謎のパターンについて考えた結果、一番地味なものでいくことにしたようです。
そっか。「〇〇の謎」というように謎のポイントを考えればいいのかな❓
『(仮題)蛇神さま』には、プロット研用プロットのあらすじというレベルで、どんな謎があるだろうか❓
高校生たちが考えた「蛇神さまの天罰作戦」は中止したのに、なぜか類似した事件が起きたという謎。
わっ、長いー
Who done it? につきましては、ミスディレクション的に人物を並べてみたりもしましたが、
書き方によっては、Who done it? でいけるかもしれないなぁ。。。
ダイイングメッセージも首なし死体も密室もないけど、『(仮題)蛇神さま』で本格いけるかな
本格とは、推理小説のうち、謎解き、トリック、頭脳派名探偵の活躍などを主眼とするものである[。
とウィキペディアに書いてありましたー。
そういえば、『(仮題)蛇神さま』は探偵役が警察官だから、警察小説系だったかも
頭脳派名探偵はいないし、トリックもとくにない。。。
『スイス時計の謎』
よかったでーす