大学で上京し、赤坂でバイトをしていました。
彼女もできず、初めての東京でのクリスマスイブは、高校時代の男友達の下宿で、男3人でファミコンやってました。
そんな私の憧れは、赤坂プリンスホテルでした。
クリスマスイブにここに部屋を取って、彼女とエッチするのがトレンドの時代だったのです。
時は流れ、赤プリに泊まることがないまま、プリンスグループがコケて、かの赤坂プリンスホテルは解体され、なくなってしまったかと思ってました。
ところが、プリンスグループは、未練がましくも赤プリの跡地に、「ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町」を開業していました。全く知らなかったのですが、プリンスホテルの最高級ブランドだそうです。
でも、プリンスホテルって、申し訳ないですが、小汚いイメージしかないのです。
建物は老朽化していて、軽井沢や万座プリンスはカビだらけの感じがするし、東京プリンス、高輪プリンス、品川プリンス、どこをとってもイマイチじゃないですか。
れもんさんとの最後のデートは、新宿プリンスのアフタヌーンティーでしたが、全くテンション上がらなかったです。
あれがれもんさんとの最後になってしまったのは、プリンスホテルのせいです。私のせいではないです。五木のせいでもないです。
プリンスホテルでマシなのは、芝のパークタワーぐらいでしょうか。といっても、20年前の印象ですので、今はどうかわかりません。
しかし、この紀尾井町は違ってました。さすが千代田区です。港区とは違うんですよ、港区とは!

ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町はたいそう頑張ってました。
ここのスパスイートで、白さんとマッサージを受けてきました。
さすがにマンダリンホテルやアマンホテルよりは多少見劣りしましたが、とてもよかったです。
ところで、白さんのどこが好きか文章にしてみて欲しいと言われたので、少し書いてみようと思います。
学校中の全員が注目する超絶美女ではないのですが、優しく穏やかで、暖かくおっとりとした雰囲気のする女の子って、クラスに1人いませんでしたか?
それが白さんです。

お嫁さんにしたい女の子No1になるような感じの人。
白さんといると、高校生の頃に戻った感じがします。
気になる女子とたまたま放課後に2人だけになって、一言二言話すことができたときの甘いトキメキを与えてくれます。
とても可愛くて、でも、私なんかが触れていい人ではなく、そのままそっと遠くから見守っていたい、そんな人です。
でも、もちろん高校生なんかじゃないです。一児の母で、ご結婚されていて、男を何人も従える海千山千の魔女です。
柔らかな雰囲気に惑わされて、うっかり調子に乗って少しでもなれなれしくすると、鋭い言葉でこちらの甘い気持ちを木っ端みじんにぶっ飛ばしてきます。
そんな魅力的な女性の恋人候補に名乗りを上げながら、すぐに辞退したのには様々な理由がありますが、私がメロメロになってしまうのを恐れたから、というのが大きいです。
白さんは離婚はされませんので、全力の愛をぶつけてはいけないお相手なのです。
そのため、私としては、メロメロにならないための秘技を使いつつ、これからもクラスメートとして接していくつもりですし、白さんもそれを心得ていてくれるはずです。