通勤途中に見かけることの多い
○○個別指導学院さん、○○義塾さん、スクール○○さん。
この頃は夜遅くまで教室の電気が点いたままのことが増えました。
夏期講習へ向けて諸々お忙しいのか、講師研修で大変なのか。
ご苦労様です。お疲れ様です。

また、よく見かける神奈川出身の青い看板○○セミナーさんは
終電が終わって深夜2時過ぎになっても煌々と灯りが…まさに不夜城。
一日だけかと思えば、次の日も次の日も…教室で何かやってる。
同業のよしみで栄養ドリンクでも差し入れてあげようかと思うくらい
頑張っている塾の先生がいます。

いやいや、さすがに終電で帰れ。
タクって帰れ。
レンタサイクルで走って帰れ。

もう教室で夜を明かすような時代ではないぞ。
深夜の電気代は教室のコストだし、働き方としては時代錯誤。
さっさと教室閉めて講師たちを食事にでも連れていき、
たくさん話を聞きなさい。
そして業務が溜まっているなら翌日早く出勤すればいい。

教室に泊まり込み…なんて入試期間くらいにしてください。
生徒たちには

「夜更かしすんな」
って言ってる先生が全力で夜更かし…示しがつきません。

○○セミナーから内定をもらったので御社の選考を辞退します!
と悪びれる様子もなくメール連絡して去っていった就活生の顔が
いくつも思い出されます…無事ですかい?

と、話がだいぶ横道にそれましたが、

塾講師1年目の皆さん、こんばんは。
いつもありがとうございます。

多くの大手塾ではこのような無謀な働き方はかなり減りました。
ですからどうかご安心を。
○○セミナーさんもきちんと終業時間を守ってる教室が多数のはず。

塾も営利企業ですから
毎月の売上や客単価、生徒数や講座数、合格実績などのノルマはあります。
そこは何が何でもコミットしなければいけません。
でも、ルールの中で勝負しなければ、ちゃんとした社会人とは言えません。

「そんなこと言ったって、無理なものは無理なんだよ…」
と不貞腐れる教室長や社員なのであれば、遠慮なく叱りつけてください。
「そんなこと言っても、どうせ○○高校合格なんてムリムリ」
と目指す前から諦めている中学2年生と同じですよ、と。

あ、また横道にそれてしまった。

夏期講習が近づいてきました。
前回お伝えしたように、
講師の皆さんはスケジュール調整を重ねてお願いします。
たくさんお仕事してくださいね。

さて、今回お伝えしたいのは
担当生徒や担当クラスの学習内容についての準備です。

集団指導の塾であればおよそカリキュラムが決まっていて、
夏期講習用教材がきちんと用意されていて、
ほとんど講師の裁量などはありません。
マニュアル通りにこなすだけです。

一方で個別指導の場合は、
この夏期講習で何をやるか、生徒個々に考えないといけません。

室長先生や社員講師が全て決めてくれている塾もあれば、
普段担当している講師がカリキュラムを決める塾もあります。

保護者様からの希望も加味しつつ、
担当している生徒のことを最もよく知る講師のあなたが、
この講習で何に注力して学習させればいいかを考えます。

講習中に何コマ授業があって、科目や単元をどう割り振るか。
どういった順序で授業をしていけば生徒の理解に最適なのか…。

場合によっては夏期講習期間中は他の講師の先生に
代わりに授業をしてもらうこともあるかもしれません。
ですから、引継ぎもかねて
授業プランのようなものを作っておくことはとても重要です。

ぜひ仲間の講師や社員講師や教室長、塾長先生などと
意見交換をしながら考えてみてください。
ある程度社員講師が決めている場合でも、
担当として気になることやアイデアがあれば提案しましょう。
生徒のために。

通学途中の電車内でぼんやりと考えて、
講習でやるべき単元名をスマホにメモしておくだけでもOKです。

大学の授業の合間に、ウラ紙に走り書き程度にアイデアを
書きだしておく程度でもOKです。

担当生徒の抱える課題点を思い出しながら、
講習期間中にしかケアしてあげられない内容を整理する。
その程度で構いません。

ぜひ、夏期講習の学習指導計画を考えてください。
よろしくお願いいたしますー!


保護者の皆さん!
もし、あなたのお子さんが通う個別指導塾が、
夏期講習の授業の際に毎回、講師が開口一番
「今日は何やろうか?」
と笑顔で言う塾ならば、たいして成果はあがりません。

とにかくコマを消化しよう、という意識しかありません。
授業もおそらく、楽しくおしゃべりして終わり、です。

決して安くない夏期講習受講料を、
その学生講師のバイト代とエアコン代として負担しているだけです。

せめて、
「夏期講習ではこの夏期教材をやり切りましょう!」
くらいの提案が塾からあって欲しいものです。
最低限のカタチだけの授業プランでしかありませんし、
教材費も多少かかりますが、
それでも「今日どうする?」よりはマシです。

え、もしかして…と思った保護者のあなた。
お子さまになんとなく様子を確認してから

「期末試験の結果もあまりよくなかったので
塾をやめさせようかと思っているのですが…」
と塾に電話を一本♪

これで少しはまともに仕事をしてくれる…はずです。

塾講師1年目の皆さん、こんばんは。
いつもありがとうございます。
 

気付けばそろそろ6月です。

ついこの間ゴールデンウィークだったような気がします。

新学期が始まったのもつい先日だったはずでは?

 

いやはや光陰矢のごとしです。

 

夏期講習の準備を本格化させなければいけません。

講師の皆さんにはまず、スケジュールの確認…というか、確保をお願いします。

 

おそらくほとんどの塾は、7月20日前後から8月31日前後までが夏期講習期間です。

お盆期間である8月中旬は、塾によっては勉強合宿や志望校別特訓などの企画モノがあったり、お盆など関係ない!という感じで講習授業があるところなども。


さあ、スケジュールアプリを開いてチャチャっと登録しましょう。

7月20日~8月31日、毎日繰り返す、で、

塾講師アルバイト夏期講習(終日)っと入れて、はい、登録~!

 

し、しゅ、終日だとっ?!と思ったセンセイ。

楽しみにしていてくださいね。

午前の小学生中心のコマから始まり、夜はいつも通り20時頃のコマまで。

10時間近くお仕事できます!

夏休みの40日間毎日シフトに入れば、ひと夏でウン十万円も夢じゃない!

ガッポリ稼げまっせ! 

わぁお!(笑)

 

どこまで冗談なんですか?って、全部、“ガチ”です♪

ぜひ、毎日塾講師やってくださーい!

 

あ、講師の先生ご自身も大学のテストがあるはずですね。

そこは、“先生”ですからね…。

 

中高生は、部活と勉強を両立しています。

定期試験前の2週間は試験勉強に専念しますが、その期間も塾に来ています。

ということは、

講師であるセンセイも、学業と塾講師バイトを両立していますし、

試験前の2週間は学業に専念したい…でも、塾に行かなきゃ…ねぇ。

 

え、ヤダ?

自分の単位がかかっているのに、バイトしてる場合じゃない?

まあ、気持ちはわかりますが…生徒、教え子、困るじゃない。

は、関係ない? マジか?

あ、でもその生徒のためには頑張って出勤してくれるのね。

じゃあ、この生徒は?

え、どの講師でも大丈夫でしょうって?

お迎えに来たお母さまといつもお話してるのに…。
その代わり、試験が終わったあとの期間は、シフトたくさん入れてよね?

 

個別指導塾へ通う塾生の皆さんと保護者の皆様。
というわけで、7月後半から8月前半にかけては

塾講師の先生が大学の試験のために、お仕事をお休みされます。

ですから、夏期講習のコマを組む際はそのあたりを考慮し…

 

・どの先生でも構わないから日程優先で時間割を組む

・担当講師は選びたいから日程は先生の都合に合わせて組む

 

の、どちらかでお考えください。

もしかすると、いつもの担当講師よりも良い講師に“当たる”かもしれません。

これをチャンスととらえて、いつもとは違う先生で授業!もご検討ください。

あるいは、教室長の先生が頑張ってくれるかも…。

 

と、まあ

毎年夏が近くなると、夏期講習の時間割をどうするかという悩みが。

少しでも生徒にとって良い形で授業を組みたい、と熱心な教室長ほど帰れない。

早く電気を消して帰ってくださいな…明日早く来てやればいいのですよ。

 

でも、時代はICT教育、AI教育ですからね。

お金持ちの大手塾では、

生徒と先生のマッチングや時間割作成も、AIでポン!?

授業もタブレットPCの画面を見せるだけのカンタン授業!?

わからないところはチャットで質問、解き方動画を何度も視聴してOK!!

 

便利な時代ですね。

大切な人の子どもを育成するのに、機械とシステムと人工知能でお手軽に済ませる。

他人の子がその先どんな人生を歩もうが、知ったこっちゃない。

個別ブースの椅子に座らせて授業動画を見せて何題か問題を解かせておしまい。

質問された問題も、解答解説を横目でチラチラ見ながら説明し「家で復習して」。

 

それで夏期講習の受講料は…!!?

「初めての方は体験授業無料!」なんて大々的に宣伝して集客しているところは、

その分を通っている塾生に払ってもらうので、それなりのお値段に。

 

あなたの個別指導塾、大丈夫ですか?

 

だいぶ横道にそれてしまいました。

というわけで、塾講師1年目の皆さん。

夏期講習は、「人手不足」で始まります。

ぜひ1日でも多く、1コマでも多くお仕事に入ってくださいね。

よろしくお願いいたしまーす!

 

塾講師1年目の皆さん、こんばんは。
いつもありがとうございます。

春ですね。

ということは、塾講師1年目だった先生の多くは
塾講師2年目を迎えるということかもしれませんね。

大手学習塾あるいは個別指導塾の多くでは
その主力となるのは学生アルバイト講師の先生です。
合格実績が素晴らしい大手塾はそんなことない、と
信じたい保護者の方もいるかもしれません。

月に10万を超える塾代を払えるのであれば
そういったプロ講師だけの塾が選択肢に上がるかも
しれませんが、月5~6万前後の受験塾や
安さや通いやすさをうたっている個別指導塾では
きちんと利益を出し続けようと思えば
人件費という最も高いコストを削ろうとします。
そうすると自然に、アルバイトやパートの先生で
時間割を運営するしかありません。
もしくは、全部塾長先生が一人で頑張るか…。

ですから、ほとんどの塾では
この「春」というタイミングは
人手を確保することが何よりも重要なときなのです。

だって、
もっとも経験年数の長かった(といっても3~4年)
4年生だった学生講師は“卒業”しましたし、
その次に頼りになる3年生たちは、
インターンシップや、資格取得のための勉強など
先生自身の将来がかかる就職活動が早くも始まります。

研究室やゼミにおける実験や発表のための研究など
本職である学業が忙しくなりますし、
教員免許取得を目指す学生たちは、教育実習へ
向けた準備が始まるなどして
アルバイトのシフトを減らすようになります。

サークル活動などをしていれば、
3年生は体育大会やコンテスト、コンサートなど
様々な活動の“集大成”の年でもあるため
練習も増えますし、合宿など泊まり込みの企画
などもあって大変です。

まあ、その分お金も必要になるので
完全にアルバイトをしなくなるわけではありませんが
シフトを1日減らしたり、勤務時間を短くするなど
塾としては戦力減にはなってきます。

では、戦力の補強をどうするか。

新1年生をいち早く採用し、OJT研修という名の
“促成栽培”をしながら時間割の中に投入する。
これしかないのです。

しかし、この4月は、
新しい大学生にとっては人生初の“履修登録”や
サークル選び、友人作り、そして何よりも
上京してきて日が浅い不慣れな一人暮らしで
疲れ切っていて、アルバイト探しはまだ…。

ということは

そう、
新2年生の皆さんが頼みの綱なのです。

教え方は下手でもいい。
何なら教えなくてもいい。
できるだけたくさんシフトに入って欲しい。

文系学生ならたくさん働いてくれ。
英語や国語はもう足りているし、社会なんて
個別指導で習う子はほとんどいないから、
マニュアル通り数学の授業をやってくれ。

理系学生は1日でもいいから
夕方早めの時間から塾に来て欲しい。
中学受験の算数や理科は、文系学生には
ちょっと荷が重いんだよね…。

保護者のクレームは教室長や塾長が何とかする。
とにかく夕方から塾に来て生徒の相手をしてくれ…。

まだ未成年の先生ばかりで飲みには連れていけない
けれどメシならおごるぜぇ…。

こんな感じの教室運営をせざるを得ない教室が
大手の塾でも、また有名な個別指導塾チェーンでも
「春」はあちらこちらにある…はず。

これを読んでいるのが「保護者」ならば
お子さまの担当が塾長や教室長などであれば
本当に本当にラッキーです。
絶対に手放さないよう、がっちりと掴んで
決して離さないようにしましょう。

ま、人手不足は逼迫しているかもしれませんが
「長」が直接担当してくれるのであれば
理由はさておき、“大切にされている”顧客
の一人なのだと思います。

また、
これを見ている「塾講師2年目」の講師のあなた。

この機会に“昇給”を狙って
塾長や教室長にたくさん恩を売っておきましょう。
ちょっと教える自信のない教科でも、勇気を
出して頑張ってみましょう。
苦手教科の方が実は教えるのが上手だったりも
します。仕事の幅も広がりますし、誰かに
頼りにされる経験は、しておいて損はありません。

そして、
万が一苦手な教科の授業をすることになって
閉まった場合に、ぜひ思い出してほしいのが

教科の内容を上手く教えるのではなく、
その教科を勉強することの面白さをアツく語れ

ということです。

大丈夫です。
なんだかんだ言っても、講師2年目であるあなたは
生徒から見れば人生の先輩であり、経験者であり、
良き相談相手です。

何とかなります。
後輩講師が現場に入る6月頃まで踏ん張りましょう。

塾講師2年目の皆さん、頼んだよ!