【奈落家】夢幻の白夜の生き様[別解版] | 同人的日常

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奈落家のある暮らし

■キャプション
その都度楽しそうに且つ適切に対応しつつもなんとなく役目のことは忘れていないでも重くない夢幻の白夜。

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■まえがき

いつも読んでいただき、ありがとうございます。

※ 今回のお話の意図
以前、「夢幻の白夜の生き様」を書いた時は、
白夜は飄々としつつも
その実、役目に対してはメラメラという
熱い想いがあるんじゃないかな、
役目があるってそういう感じじゃないかなと思って
そのテイで生き様のお話を書いたんですが、
読者アンケートはまったくの逆だったので
今回はそれを反映させて書きました。
上手く反映できたかは微妙かもしれませんがw
季節設定は投稿時と同じ秋で書いています。



※ 奈落家のいつもの設定確認

・設定は戦国時代なのに、なぜか現代の要素が入る。
(今回も現代要素が所々フツーに色々入って来ます。)

・奈落家の服装は、原作通り。

・奈落さんと分身たち皆、生存していて
人見城に一緒に住んでいる設定です。

では、ブラウザの方は次のページから本編どうぞ!
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「あっ、姉さん。奈落を見かけねえけど、どこ行ったか知ってるか?」
人見城内でたまたま神楽に出くわして尋ねる白夜。

「白童子と一緒にコスモス畑を見に行ったぜ。ちょうど見頃なんだとよ」

「へぇ。姉さんは行かねえの?」

「なんか、場所は広くて確かに見頃らしいんだけどよ。
ひまわりと違って一つに向いて咲かねえだろ?
多少、枯れてるのもあるだろうし。
そんなに大したことねえんじゃねえかなぁ?と思ってさ
あとで白童子のガキに写真見してもらえばいいかなってw」

「まぁ、行ったら行ったで楽しめるんだろうけどな^^;」

「あっ、そうそう、白夜。奈落からの伝言だ。
業務用スーパーでパンナコッタ買っておいたから
食えだとよ。冷蔵庫に入ってるぜ。
牛乳パックの容器のやつな。
7~8人分だけど、
ウチ、それ以上はいるから一人分は少ねえけど」

「ああ。わかった。ありがと。姉さん」

「あたしゃ、鬼の居ぬ間に洗濯じゃねえけど、
ちょっと出て来るぜ」

羽飾りを手に取って言う神楽。

「ああ。あんまり羽伸ばし過ぎるなよ」

「わーってるよ」

そして姉は風に乗り、飛んで行った。



キッチンにある冷蔵庫のポケットから
牛乳パックの容器に入った

やわらかい杏仁豆腐のような白いパンナコッタを
涼しげなガラスの容器にスプーンでかき出して
テーブルで一人食べる白夜。
ほんのり甘くておいしい。

神無はどうしてるかな?
また部屋で読書か?
などと思考を巡らす。

そんな時、ふと外からキンモクセイのにおいが香って来る。
人見城庭園には存在しないのに。

もうそんな季節か…。
改めて時の流れを意識する白夜。

俺もそろそろ役目を果たせるように
考えておかなきゃなぁ…。

パンナコッタ、このおいしさ・この量で
300円はお得だな…。

そうこうするうちに
奈落と白童子が帰って来る。
ガラスの器とスプーンを手早く洗って
テーブル等を台布巾で素早く拭いた後、
出迎える白夜。
白童子がスマホで撮ったコスモス畑の写真を見せて来る。

 



実際には圧巻なのだろうが、
写真に上手く撮るのは難しいようだ。

「へぇ、綺麗だな」
見せてもらった者の礼儀として
また、本心としてもほめる白夜。

そして、奈落が行く途中の道を間違えて
1時間も予定より押したと言う白童子の愚痴も聞く。

白夜は白童子の話にうんうんと笑顔でうなづいて聞きながらも
頭のどこか片隅にかごめを斬るという使命を置いて
だが、真剣に白童子の愚痴を聞き、
奈落の疲れをねぎらう言葉をかけるのだった。

そして白夜は消耗している奈落に代わって
日が落ちる前に洗濯物を取り込み始める。

姉さん、そろそろ帰って来ないと
また奈落に制裁されると思うけどなー…。

日が傾きかける中、
ふと、またいつも気にかけている姉のことを想った。

おわり

■あとがき
そこまで重く考えずにでも役目・使命を忘れず
その都度、周りのことを想い、上手くやるという、
白夜の愛情深さ・有能さを出しつつ
役目を重く感じていない様子を表現しました。
飄々としててクールな感じ出たかなぁ?
そこが本来の白夜のカッコ良さで良いですよね!
どちらかと言うとアットホームに書き過ぎたけど^^;

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ほんとにおわりです。