「忘れられない運動会の思い出」と聞かれると、そりゃ6年の時の運動会だろう。これはこの間のブログにも書いたが、いろんな意味で忘れられない運動会だった。
運動会で参加したのは徒競走、障害物競走、組体操、紅白対抗リレーで、リレーではアンカーを務めた。俺は紅組所属で、「どうせ負けるだろう」と思っていた。練習していて、戦力的にかなり劣勢と感じていたので。
徒競走は3等という結果だったが、6年間で何れも3等以内に入れた(因みに1等になったのは4年のみ)。障害物競走では序盤で躓いてしまい、それが尾を引いて結果はビリだった(しかも肩を擦りむく傷を負う)。
はっきりとは覚えていないが、終始紅組が優勢だったような気がする。そして最終種目である6年の紅白対抗リレーが行われた。俺の組は最初からトップに立ち、そして俺にバトンが廻ってきた。
俺は無我夢中で走ると、白組の1つが追いかけてきた。そいつは俺と同じクラスで、俺よりも足が速かった。だが、俺は最後まで逃げ切り、1位のテープを切ったのであった。
リレーで1位になったお陰で、紅組が見事勝利を収めた。負けるだろうと思っていただけに、まさか勝つとは嬉しい誤算だった。自分がリレーでアンカーを務めたから尚更だ。
あれから38年経つが、この時が人生で一番輝いていたと思っている。それ以降は人ととして何も残せていないのだから。
