あらすじ
きっかけは「忘れられない本」。そこから始まったメールの交換。共通の趣味を持つ二人が接近するのに、
それほど時間はかからなかった。まして、ネット内時間は流れが速い。僕は、あっという間に、
どうしても彼女に会いたいと思うようになっていた。
だが、彼女はどうしても会えないと言う。かたくなに会うのを拒む彼女には、
そう主張せざるを得ない、ある理由があった―。
さとりん評 85点
インターネットでの出会いというあらすじに、ついついミステリー以外の小説を久しぶりに購入。
やっぱね、オットとの出会いがネットという危険な場だったので、
ついつい興味がわくのです。
で、そんな軽い気持ちで読み始めた本ですが、これが大当たり。
ミステリー並に、ページをめくる手が止まらず、早くこの2人がどうなっていくのかが気になってしょうがなかった。
彼女の言い分と彼の言い分。
両者の意見それぞれにイライラしたりするし、
なんでそれでも引かない!?と呆れたりもする。
ラストは、今後は読者にまかせるよ的な、なんとも不完全燃焼な感じ。
だけどね、なんか憎めないんです。
ページ数も少ないし、ちょっとした空き時間にぴったり。
カフェで美味しいコーヒーに合う本。どーぞ。