レインツリーの国 | Prime


Prime
著者:有川 浩/2009



あらすじ

きっかけは「忘れられない本」。そこから始まったメールの交換。共通の趣味を持つ二人が接近するのに、

それほど時間はかからなかった。まして、ネット内時間は流れが速い。僕は、あっという間に、

どうしても彼女に会いたいと思うようになっていた。

だが、彼女はどうしても会えないと言う。かたくなに会うのを拒む彼女には、

そう主張せざるを得ない、ある理由があった―。



さとりん評  85点

インターネットでの出会いというあらすじに、ついついミステリー以外の小説を久しぶりに購入。

やっぱね、オットとの出会いがネットという危険な場だったので、

ついつい興味がわくのです。

で、そんな軽い気持ちで読み始めた本ですが、これが大当たり。

ミステリー並に、ページをめくる手が止まらず、早くこの2人がどうなっていくのかが気になってしょうがなかった。

彼女の言い分と彼の言い分。

両者の意見それぞれにイライラしたりするし、

なんでそれでも引かない!?と呆れたりもする。

ラストは、今後は読者にまかせるよ的な、なんとも不完全燃焼な感じ。

だけどね、なんか憎めないんです。

ページ数も少ないし、ちょっとした空き時間にぴったり。

カフェで美味しいコーヒーに合う本。どーぞ。