辛口なスマナサーラ長老の本の中では珍しく好きな本です。
自分はタバコの煙が苦手なので、タバコを吸っている人を見るとイラっとして
「負のカルマ積んでんなボケ!」
「タバコを吸う人間は自分勝手でダメな奴だ!」
みたいなことを思い、ぶん殴りたくなることがよくあるのですが、最近は慈悲の瞑想に習って多少は慈しみというか思いやりを持てるようになり始めました。
自他の健康を害するという点で褒められた行為ではないですし、人のいない所で吸えとは思いますが、なんとなく心境に変化がありました。
まあ思考レベルで道徳的に意識しても、どれだけ意義があるのかわかりませんし、何も考えず、無心であるがままに見ればいいのか、慈悲の瞑想のように願うのがいいのか、ぶん殴ることも慈悲なのかどうなんでしょうね。
身口意を整える点では慈悲の瞑想は効果があるのかもしれません。
最終的には悟りから現れる自然な慈悲がものを言うのだと思いますが、ブッダならどう答えるかとても興味があります。