東京に来て早数週間。


僕には決まった家が無い。心落ち着く空間が無い。


僕はいわゆる、「ホームレス」である。


若干のお金を持っているから、ネットカフェに泊まれるだけで。


お金が無ければ。 公共の場にしか居続けることはできない。


そんな生活は、僕の肉体と精神を削ぎ落としていくように感じる。


夜の東京をあても無く歩き続け、カフェに入り、本を読み、企画書を作成する。


そんな毎日に疲れを感じるのは必然以外の何物でもない。


東京の「夢」という名の蜜に群がる、多くの蜜蜂が目的に達するのは容易なことではない。


僕という名の蜜蜂も、厳しい現実と対座している。


今の時間は自分にとって本当に有意義な時間である。


大学時代に、高く伸びた自分の鼻は。


冷徹な東京の夜に、一瞬でへし折られた。


少しづつ進んだはずの人生ゲームは。


サイコロの振った時点で、スタートラインに戻された。


つらく、苦しい時間のなかで。


自分は原点に立ち返り、万物に感謝の念を強く感じるようになった。


東京の日々の中で。


明日への希望の光を、最近感じている。