病院に見舞いに行っている。


病院では、悲痛な叫び声があちこちから聞こえてくる。


「痛い。」 「苦しい。」 「寂しい。」 「死にたい。」


自由を失い、自分を見失う。 若さを失い、死を意識する。


混沌とした空間に、お見舞いの花が飾ってある。


花の状態が。その人の今の気持ちを表している。


差し入れを期待して、一日を過ごすことも。


見舞いに来てくれた人に、うれしさを素直に表せないことも。


全部が全部、この空間は受け入れている。


時間がやたらと過ぎていく。


紙芝居を捲っても捲っても。捲っても捲っても、同じシーンだったなら。


きっと、オモシロくないだろう。


「生きていること。」 が オモシロくないだろう。


紙芝居に絵を描きに行こう。


そう思って、病院に行っている。


精一杯の絵を描きに行こう。


愚痴の中に、希望という名の花があって。


「死にたい。」という言葉の裏側に、「生きたい」という言葉があって。


じっと僕の顔を見る、その目に力が宿ってあって。


現実の中に。現実を受け入れる中に、自分と相手が居る。


真っ白なキャンパスに、明日という名の差し入れを。


リンゴやイチゴや、カステラやコーヒーや。


いっぱいいっぱい絵を描こう。


乾ききった口元が。


少し潤うような感じが。


生きるという行為なんだと。


今日、あらためて感じた。