髪を伸ばしている。


就活の時。父親に無理やり「リクルートカット」にされた反動で。


反動とは恐いものである。意地である。意地でも切らない。


父親には。 「きもいな。」って言われた。 

母親には。 「むさい。いや、むさ苦しい。」って言われた。 至近距離で。

お婆ちゃんには。 「こじきが見舞いに来た。」って言われた。

「髪切るお金あげようか?」って続けて言われた。


苦学生が髪を切るお金をケチっているわけではない。


毎月、美容院に行っている。ホンの少しを切りに行っている。


今の僕の髪型はボブカットである。


ヨーロピアンなイメージで伸ばしているつもりである。


とんだ勘違い野郎である。


でも、切らない。


「ヨーロピアンな和歌山県民。」


僕の勘違いって一番、怖いかもね。