「柿本人麻呂像」 垣本雪臣(かきもとせっしん)
万葉集の代表的な、歌人の一人、柿本人麻呂像
を描いたものです。
この絵の作者、垣本雪信は、三重県松阪の人。
和歌、画家、音曲など、あらゆる芸事に
たけた人でした。
江戸時代中期の人。
上質の絵の具を使っているのでしょう。
300年の時代を経過していますが、
色彩が非常に美しい。
万葉集に数十首の和歌が収められていて、
誰もが知っている歌人でもあります。
また、秀歌の多い人でもあります。
この絵は、柿本人麻呂という人物の
個性までもが描かれているように
思います。
しかし、顔の表情をみると、
なかなか、癖のあるようにも思われます。
きっと、自信家だったのでしょう。
「垣本雪信」
伊勢松阪の人。
京都に出て、和歌や有職故実を研究した。
また、詩、狂歌、音曲など、多種多芸の人。
生年、没年など、詳細不明。