ほととぎす(杜鵑)の初音(てっぺんかけたか)

 今朝、眼を醒ますと、近くの里山から、
「てっぺんかけたか」と啼いているとわれる

杜鵑の声が聞こえてきました。

 これほど、呼び名の多い鳥も
珍しいと思います。

 万葉の時代から、和歌には、よく詠われる
野鳥ですが、今年も、もうそんな季節になって
きました。

 一説に、「もう田植えは終わったか」と
聞いているとか、言われますが。

 私は、杜鵑の姿は見たことがありません。
 しかし、日本画にもよく登場する画題でも

あります。

 ちょうど、今の季節は、鳥たちにとっても
良い季節。

 家の周りには、色々な小鳥の鳴き声が
聞こえてきます。

「杜鵑」(ほととぎす)広辞苑。
 カッコウ目カッコウ科の鳥。
カッコウに似るが小型。山地の樹林にすみ、

自ずからは、巣を作らず、ウグイスなどの巣に
産卵し、抱卵、育雛を委ねる。

 鳴き声は、「てっぺんかけたか」
「ほっちょんかけたか」とも聞こえ、
昼夜ともに鳴く。

 特に、日本の文学、和歌に現れ、あやなしどり、
くつてどり、うづきどり、しでのたおさ、

たまむかえどり、夕影鳥などの名がある。