「立雛圖」 玉村 方久斗

 3月3日は、桃の節句です。
 皆さんの家庭は、どうですか。
 私の家は、令細農家だったので、
この日は紙で作った雛人形を飾って
いました。

 さて、雛人形は、女児などの玩具と
した小さい人形。
 紙や土などを原料としたものに着物を
着せたもの。

 古くは、平安時代からあり、初めは、
立雛(紙雛)であったが、室町時代には、
座り雛(人形雛)となり、江戸時代中期以降は、
今日の雛人形が作られるようになった。
「広辞苑」

 古い画には、雛行列を描いたものもありますが、
時代や生活様式も異なり、変遷したのでしょう。
 
 その中でも、画家たちは、自分の考え方や
流派により、自分の世界を作ったのでしょう。
 
 方久斗も、愛らしい雛人形を描いています。
 ある程度決まった形式の中、自分独自の表現は
難しいと思います。
 着物などで、画家の想いを表わすのでしょうか。

 そんな中でも、方久斗の画は、他の画家とは
異なる魅力があると思っています。