「田丸城跡」

 三重県度会郡玉城町には、「田丸城」があり、
 この城は、古来、玉丸城といわれていました。
 延元元年(1336)御醍醐天皇吉野還幸の時期、
北畠親房が伊勢の拠点として築きました。

 永禄10年(1567)織田信長の進行を請け、
その後、天正3年(1575)より5年間、北畠
信雄(小田信雄・おだのぶかつ)の居城となって
いました。

 同8年、焼失までの間、大がかりな改修が
行われました。
 関ケ原の合戦後元和2年(1616)、田丸城は、
津城主藤堂高虎の所領となります。

 同5年、紀州藩設置により、紀州徳川家家老
久野宗成が城主となりました。
 明治4年(1871)城内の建物は壊され、現在、
石垣、堀、建物の一部が遺るのみとなりました。

 現在は、桜の名所として知られ、古い野面積
(のずらつみ)石垣との調和が魅力的です。
 3月20日頃から、4月始め迄が見頃です。
 近辺から、花見の客で賑わいます。