玉村 方久斗 「雛二羽ゐる」

 まだ、羽化して間もない頃の、雛が二羽
何か見ているところを描いたのでしょう。

 鳥の種類は解らないが、生まれたての
羽毛の様子もよく出ているように思います。
 餌でも待っているようにも見えます。
 そして、今にも飛び出しそうな感じも。

 方久斗らしい、誰にも描けない画だと
思います。
 事物の瞬時の捉え方も、方久斗のもっとも
得意としたところでもあり、非凡なところです。