玉村 方久斗 「白梅圖」

 松の内も明け、ぼち々梅の花の咲出す頃です。
玉村方久斗の「白梅圖」方久斗晩年の作品と思われます。
 とは言っても、五十六歳で亡くなっていますから、
画家として、一番油の乗った時です。
 老木を真ん中に配置し、それに数本の枝を
そえています。
 そこに、若い枝に白梅が咲いたところを
描いたものです。
 このように、大胆さと繊細なものを組合すことも、
方久斗の最も得意とするところです。
 二本の横たわる枝も、いかにも老木という感じが
します。
 正月も済み、皆さんも、どこか梅の名所を尋ねる
機会がある事と思いますが。。
 私は、絵画の鑑賞会の仲間と、掛け軸の鑑賞会を
することにしています。
 今年は、どんな作品に出会うか楽しみの
一つです。
 私も、梅花に因んだ、和歌や掛け軸を持参しょうと
思っています。