既に多くの方が目にしたかもしれませんが
ネットにこんなニュースが出ました。
温水便座が院内で多剤耐性菌を拡散か(時事通信) - Yahoo!ニュース
トイレが好きで勝手にトイレの研究を12年やっている身としては
無視するわけにはいきません。
以下、私なりのアンサーです。
あらゆる菌に対するトイレ環境のあり方は議論されはじめたばかりです。
温水洗浄便座が一般的なものになり40数年になりますが年々進化を遂げ、節水、除菌、あらゆる分野で革命は続きます。
開発担当者さん、職人さんたちには頭が上がりません。
今回の記事にあるような
「温水洗浄便座は実は不衛生だ!」という目線はある意味では間違っていなくもないです。
「放っておいて掃除も何もメンテナンスしない温水洗浄便座は不衛生だ」こう条件付きで言い換えてみてもいいでしょう。
未知のウイルスに対し、どこまで何を警戒したらよいかわからない中、各所であらゆる可能性があると言えます
(今回の記事は特にコロナ云々とは書いてないのであれですが)
(トイレ環境で言うとまずはハンドドライヤーの件がありますがそれあまた追って)
上記の記事は
「ノズルを介して菌が拡散される可能性」について言及したものです。
ここで1点、私が声を大にして(トイレだけに)言いたいのは
「温水洗浄便座はメンテナンスフリーではない!!!
ノズルも掃除してあげてよう!!」
ということです。
もちろん、「ノズル洗浄ボタン」もついています。
自動洗浄ボタンもついています。除菌機能もあるでしょう。
しかし!!!
そこさえ押していればどんな菌に対しても万全の対策が取れるわけではありません。
トイレも温水洗浄便座はこれだけ普及したのに正しい掃除方法は全く認知されませんしどこかでノータッチでいいと思われがちです。
ノズルに関してももちろん定期的にチェックし、掃除する必要があると私は考えます。
簡単にお伝えすると
①ノズル洗浄ボタンを押してノズルを出す
②柔らかい布にアルコールを少ししめらせて
ノズルをふきあげる
③ノズルをしまう
上記、すごく簡単なメンテナンスですがノズルを除菌する方法です。逆に言うとこんなもので効果は期待できます。
そしてノズル自体が劣化したらノズルの交換もできます。
各メーカーのサイトにお問い合わせください。
上記の記事に対し、これをやっておけば万全で安全!というわけではありません。
しかし、どういう環境であれ、定期的にやっておく必要があるものであることは変わりません。
今後、研究がまだ進むと思います。
多くの方が使う公衆トイレでは使用を控えようという方がいてもいいですしそのほうが安全かなとも思います。病院などではそういったリスクもあると思いますがそれはトイレに限った話ではありません。
何しろ、温水洗浄便座やノズル自体が悪者になる必要はありません、使うのは我々人間です。
まずは、意識が行き届く家庭のトイレはしっかり清潔に保っていきましょう!
以下、各社のメンテナンス情報を載せておきます。
それでは、楽しいトイレライフをお過ごしください。
ジャー。