犬が好きです。

 

我が家には今年10歳になるカニヘンダックスがいます。

結婚した日に生まれた子なので彼女の10歳の誕生日が我々の結婚記念日となります。10年か、早い。

 

 

お笑いをはじめて久我山という街で1人暮らしをはじめたとき

商店街をうろうろしている根暗な犬がいました。

ペット禁止の風呂なし物件だったので飼うことはできませんでしたが、商店街から高井戸のあたりまで

ありとあらゆるものに悪態をつきながらよく散歩にはでかけたものでした。ネガティブなことはよくしゃべる犬です。

 

自分たちの芸を披露するべく、日々頭を抱えていたその根暗犬は

絶えずその矢面に立ち批判を受けながら、戦い続けていました。

今でこそ「車でひかれて死んでTVに出る」事件はおもしろ話になっていますが

当時からするとそれはそれは目の前のリアルな話で

生みの苦しみと評価の泥沼にはまっていた印象。

 

ただ、この犬はとっても強い犬でした。

もうTV出てからのほうが長いのか、20代改めてお疲れ様でした。

(思い返すだけで隣にいた私も吐きそうあの期間。)

 

 

一方でその根暗犬の隣によくいた阿佐ヶ谷のマイペース犬は

「悩んでいなかった」のか「悩んでいる姿を見せなかった」のか。犬だからそもそもそんな悩みはないのか。

今もそう変わりはないですが、照れなのか本音の本音はあまり伝えてこない印象。

まあ、何も感じない良さ。鈍感力みたいなことなのか。

 

 

ただ、伝わらないことも山ほどあると思うのでちゃんと言葉で伝えたらいいと思いますね、犬なりに。

最近よくしゃべるようになったみたいで何よりですがこの犬は独特な吠え方をするので気味が悪い時があります。

20代のことはもう延々言われる覚悟を持って、ジャーのふたをしっかり閉めておきましょう笑。

 

 

さあ、犬に例えて話を進めたので、さっぱり意味のわからないものとなりました。

 

今日は妻と息子と一緒に犬の散歩に出たのですが

犬が全く歩かないので犬はだっこして我々だけ歩いて、何のために家を出てきたんだっけ?と笑う7月の梅雨時でした。

犬ってかわいいですね。

 

 

 

ルポライター  佐藤満春