佐藤満春です。
写真はいつしかのトイレの史上最高傑作ネオレストに座る私。非常に嬉しそうです。
 

私はトイレが大好きでトイレのイベントの開催、トイレラジオの放送、トイレバンドでメジャーデビュー、など「トイレをもっと楽しく」をテーマに様々な活動をしています。

 

さて、色々と騒がれている「多目的トイレ」について。

せっかくなので少しだけメモ程度に書いておきます。以前書いたコラムを加筆修正しました。

せっかくの機会なので私自身も改めて考えていこうと思います。

 

私は7歳の子供がいます。

1人の人間が1人で話し、歩き、考え、育っていくこの数年間は怒涛の日々ではありましたがこちら側も子供に学ばせてもらうことも多く非常に有意義な時間でありました。

生まれてすぐ数年間、オムツが外れるまでは「オムツを替える場所を確保する」ことだけでも手一杯になることもあったように思います。

ここ数十年のトイレ環境の改善により

男性トイレにもオムツを替えるベッドなどのスペースが作られることも増え、そこまでの大惨事はありませんでしたが改めて「トイレ環境」について考えさせられた時間となりました。

 

車いす使用者が利用できる広さと手すりの設置、オストメイト対応の設備、おむつ替えシート、ベビーチェアなどを備えることで車いす使用者だけではなく様々な多様な方の利用が可能になったトイレを「多目的トイレ(または多機能トイレ、だれでもトイレ)と呼びます。

 

平成6年に「ハートビル法」という法律ができた頃から「バリアフリー」という言葉が一般的なものになってきたと言われています。

そこから法改正や更なる法案、そして時代性も相まって、多目的トイレの普及へと繋がっていきます。多目的トイレが増えたことで生活がしやすくなった方はぐっと増えたと思います。日本のトイレ環境の進化を体現したような空間であると私自身も思います。

 

しかしながらまだまだ多目的トイレは優先順位の問題、その線引きの問題、ジェンダーの問題・・・・。問題だらけではあります。

中でも「誰が何のために使うものなのか」という認識不足による問題は大きいでしょう。

多目的トイレの数は増えてきたとはいえ、まだまだ地域によって限りがあります。

スペースをたくさん使うため一か所にいくつも作れるものではありません。

ですので、やっと見つけた多目的トイレが「使用中」であることが絶望的で本当に苦しい時間になってしまう可能性があるのです。

多目的トイレを使う必要がある人がよくわからない理由で使用中になってしまう恐ろしさをもっと共有していきたいと思います。

それが誰かの謎の欲望のせいでその時間が訪れるとしたら、恐怖すら覚えます。

 

誰のための「多目的トイレ」なのか。何のための「多目的トイレ」なのか。

我々の生活にトイレは切っても切り離せません。それはあらゆる区別なく全員にとって、必要なものであります。

どうすることで誰もが快適なトイレ生活を送ることができるのか

みんなで知ることこそ大事なのではないかと考えています。

スマートフォンの普及により最近では授乳室やおむつ替えの場所を探すことができるアプリも登場しました。

そして、多目的トイレの場所を把握できるアプリもできました。

便利な世の中になっていくはずですが同じように、我々の意識改革もしていくべきなのかもしれません。

 

 

 

今朝、仕事の件でナイツの塙君から久々に連絡がきて、今回の件で少しやり取りをしたところ

(おそらく彼はニヤニヤしながら)ラジオでそんな話をしてくれてたので、せっかくなのでまとめてみました。