タイBLブームも鑑賞2周目の作品が続いてきたんで、ちょっと箸休め的に日本のBL映画を一本。
※当ブログの映画感想系記事は、基本的にモロネタバレは避ける方針で書いておりますが、感想上必要な範囲内で物語の核心に触れたり触れなかったりしますので、その辺ご了承の上お読みくださいませ。
『窮鼠はチーズの夢を見る』 行定勲監督
恭一は不倫をネタに大学の後輩・渉に脅され、沈黙を引き換えに同性愛の関係を迫られる。拒絶したものの妻に離婚を迫られた恭一は、徐々に今ヶ瀬のペースに乗せられ、やがて体を許してしまう…
関ジャニの大倉クンと朝ドラの成田凌クンがプリケツ丸出しで絡みまくるんで、そういう意味では素晴らしい、千点満点の作品です。
無自覚のゲイ寄りバイをゲイが目覚めさせるパターンのBLなんですが、暗重路線で好みが別れる所でしょう、基本的には私も嫌いじゃないはずなんですが…
こういうゲイがいるか?いないか?で言えばまぁいるんですけども、もういいじゃん、感はありますよね…ゲイの病んでる系不幸ネタみたいなのって…
ドロドロならドロドロでドロドロのまま終わるか、逆に一発逆転のハッピーエンドか、みたいな線を期待するもんですが、微妙…
ハッピーエンドと言えばハッピーエンドなんですけど、こういう不幸依存症みたいな子が、果たして本当の愛を手に入れた時きちんと受け入れられるのか?的な…
そういう意味ではこのエンディングは終わりでなく、彼らにとってのスタートにしか過ぎないんですよね、まぁ、結婚なんてそもそもそうなんですけども。
ハッピーエンドなのに嫌な予感しかしない、まぁある種の日本映画にはよくあるパターンな訳ですけど…
全体的にリアル指向なんですが、それだけにリアルじゃないトコが悪目立ちする感じ、例えば成田凌くんはお上手なんですけど、どうも二丁目あたりでリサーチしたゲイ仕草をなぞってるだけで、コアの部分のグッとくる感がないというか…まぁ彼自身は若い子なんでこれからもっと良い演技できるようになるかもですが、全体的にそういうスカスカ感あるんですよねぇ…
この作品のレビューでよく見かける「ゲイとかは関係なくただの恋愛映画」って、私自身もそれわかる、そうかもね~と思っていて、そして少なくとも私にとってはそれは誉め言葉ではないけどね、という感じ。
タイBL沼に嵌まりまくりの中この作品を見て、改めて「面白いとは何か?」みたいな事を、散々っぱら考えてしまう今日この頃でした…
【森林浴したことある?】
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