千代の富士、死去 | 真理のひとり言

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元横綱・千代の富士の九重親方が亡くなりましたね。

私が子供の頃、相撲界一の人気者だった名大関の貴ノ花が
新進気鋭の若狼・千代の富士に敗れ、大相撲の後を託した。
その後、最強横綱となった千代の富士は息子の貴花田に敗れ
引退を決意するわけですよね・・・

こんなドラマありませんよね。

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あの、千代の富士と貴花田の大一番を見直してみると
両雄の土俵上での態度が、本当に素晴らしいです!

土俵に上がり、二人ともに綺麗な四股を踏む。
両力士の蹲踞(そんきょ)から仕切りもピッタリ合って。
きちんと手をついた立ち合いも完璧ですよ!

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今の力士のように、バラバラに、ダラダラとした所作。
相手を焦らすかのように必要以上に時間をかけた仕切り。
全く相手に合わす気のないような立ち合い・・・

負けた千代の富士はサッと一礼して、静かに土俵を降りました。
貴花田も最後まで無表情のまま、正しい所作で懸賞金を受ける。

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何が言いたいか分かりますよね(苦笑)

負けた横綱が照れ隠しに苦笑いを浮かべたり
勝った力士が得意げに懸賞金を受けたりしません。

この時、後に横綱・貴乃花となる貴花田は若干18歳で前頭筆頭。

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実は、十両までの貴花田は利き手の左で塩をまいていたんです。

でも、幕内に上がる頃には、右手でまくようになってました。

ルール違反でも何でもないんですよ。

「みっともないから」
理由は、ただそれだけです。

相撲っていうのは、ルール違反じゃなくったって
師匠が、親方が、ダメと言ったらダメなんですよ。

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昭和の大横綱・千代の富士が、平成の大横綱・貴乃花に
たった一度のこの対戦で
大相撲の全てを叩き込んで土俵を去っていった・・・

そんな気がしてならない名勝負だったと思います。


合掌。