想い出の名勝負 ~貴乃花VS朝青龍~ | 真理のひとり言

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ヤクルトスワローズの山田哲人応援ブログ。
プロ野球のバント野球撲滅運動家です!
スポーツ観戦、映画、テレビ、ときどき下ネタ…ひとり言を書いてます。

大相撲初場所が始まりまして。
すっかり人気も回復して、相撲ファンとしては嬉しいです。

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今場所前に放送されたBSジャパンの
『語る!大相撲名勝負列伝』 を見たんですよ。
私はこの番組が大好きで。

先日、朝日山襲名が発表された元琴錦の中村親方と
元若乃花のお兄ちゃんこと花田虎上氏が出演。
この二人の解説が、時にはちょっと辛口でとっても面白いんです。

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特に、お兄ちゃんなんですよ!

私は貴乃花派であり、お兄ちゃんのタレントとしての活動は
「なんだかなぁ、この人は」 って見てる方なんだけど(苦笑)

でも、こと相撲を語らせたら意外に凄いんですよ。
「さすが業師の若乃花!」 って感じの理論派で。

同じく技巧派であった琴錦とのやり取りなんて
「なるほどなぁ」 って納得する話ばかりなんです。
この日も、先日亡くなった北の湖の現役時代のビデオを見て
その取口を 「基本通り」 と、二人とも絶賛していました。

それに比べて今の力士は基本が全然出来ていないと。
お兄ちゃんの話には、しばしば 「基本」 というワードが出てくる。

基本中の基本である四股もまともに踏めてないと。
口を揃えて 「あんなもん四股じゃない」 って・・・
なにも足を綺麗に上げるのが良い四股ではなくて
若貴の師匠である二子山親方は 「北の湖の四股だけを見ろ!」
いつもそう言ってたそうです。

よく 「昔は良かった!」 って言うオジサンがいますよね。
私も 「長嶋や王は」 って、よくブログにも書くし(笑)

でも、野球でも何でも技術って凄く進歩してるじゃないですか。

王選手が当時の技術をそのままに現在の試合に出場しても
おそらくはホームラン王にはなれないと思うんです。

プロ野球の世界でも技術はかなり進歩してるから。

ストレートとカーブだけの江夏投手や江川投手では
やっぱり現代の野球では勝てないんじゃないのかなぁ・・・

しかし、こと大相撲に関しては、ですよ。
私の子供の頃や若貴時代の方が技術は上だった。
力士が格段に大型化してるから 「強さ」 は別ですよ。

お兄ちゃんは 「白鵬の攻略法はある」 と言いました。
「できるなら白鵬とやってみたい」 とも自信満々で。

そして、極めつけはこの一番です!

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2002年秋場所での横綱・貴乃花と大関・朝青龍の対決。

長期休場あけの貴乃花が上り調子の朝青龍に貫禄勝ち!

お兄ちゃんいわく 「今の相撲との実力差がわかる」
琴錦も 「この時の朝青龍は25回目の優勝時より強かった」
「それでも引退間際のボロボロの貴乃花に勝てなかった」

当時、すでに二人は引退しており朝青龍との対戦経験は無し。
しかし、この一番を見て 「(朝青龍は)こんなもんか」 と思ったとか。

「曙、武蔵丸、小錦と四つに組んで相撲を取れるのは貴乃花だけ」
「ボクの言いたいことが分かりますよね」
貴乃花を大嫌いなお兄ちゃんが言うんだから間違いない(笑)

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私は、この二人が言うことがノムさんや張本さんのように
単に今のスター選手を嫉妬してケチつけてるとは思わない(笑)

大相撲は以前よりはるかにパワフルにはなったけれど
技術は確実に後退してるような気がしてなりません。


う~ん・・・でもなぁ・・・

それならばこそ
その技術を今の世代の力士に伝えるのがお二人の役目でしょ!

特にお兄ちゃん、アンタは相撲界に残るべきだった!
お母さんとテレビに出てヘラヘラしてないで(苦笑)