予告を見た時に、心にザワめきを覚えて

絶対に観ないといけないと感じた作品。

【関心領域】

アウシュビッツ収容所の横で

幸せに暮らす家族がいた


アカデミー賞

国際長編映画賞、音響賞の二冠🏆


予告ビジュアル、キャッチコピー

からして、秀逸。

血のようなブラッドレッドに明朝体の

細い白抜き文字で問いかける。


急に映し出される、楽しそうな休日風景の

落差が不気味。

アウシュビッツ収容所の横を颯爽と

早足で歩く女性の違和感。

この映画は、知識や関心なしに観ると

何が何やら分からない、淡々とした作品。

そこが、また…怖い。



※以下、ほぼネタバレなし。

感想のみ記載します



セリフもセリフらしくないというか

本当に隣の家の日常を垣間見ている

ような、サラッと流れていく映像。


自然光で撮影されているため、

ホームビデオのような雰囲気も。


ただ、とてつもない違和感がこの映画

には漂い続けます。

それはずっと絶え間なく響き続ける

不協音。

収容所の様子は一切出てこないのに、

音から恐怖や苛立ち、絶望の断片が

と伝わってくるのです。


映画なのに、見せるというより【音】を

効果的に使って鑑賞者のイマジネーションに

精神に訴えかける、そんな作品。

音響賞を受賞したのも納得です。


私は今までの知識のみで事前学習

なしで鑑賞したので取りこぼした

エピソードがいくつかありました。


鑑賞後に一つ一つのエピソードについて

調べていくと、意味しているものが分かり

背筋が凍るような恐ろしさがあります。


無関心でいることの傲慢さを擬似体験

させられて胸が苦しくなりました。


時代は違えど、今世界で起きている

ロシアのウクライナ軍事侵攻や

イスラエルパレスチナ紛争が

正に、そう…


今、観るべき映画だと感じました。


鑑賞前に一つだけ確認しておいた方が

良いと思うエピソードを一つ紹介します。

【暗視カメラに映る、りんごを埋める少女】

このエピソードだけは、ぜひ予習してから

ご覧ください。


…ちなみに、映画が始まって3分。

暗闇の中、音だけが響く演出があるのですが

鑑賞日当日、資格試験受験後に駆けつけて

疲れ切った状態で鑑賞したら、、、

まさかの!!

開始20分ほど、記憶が飛びました苦笑

(つまり、寝た…真顔

もう一度映画館で観なければと思っています。

深く、反省。。。


この映画を観る日は前日にしっかり寝て

頭をクリアにしてから行くのを

オススメします。