撮影旅物語・京都編、まだ続きます爆  笑
 
今回は撮影時に思ったことなどを書いてみました。
 
お付き合いくださいウインク
 
 
 
 
京都の東映撮影所では、
 
自粛明けからさっそく現代ドラマがいくつか始動していました。
 
新型肺炎の影響で、今までにないルールがいくつかあって、
 
まず撮影所の門のところで体温を測ること、
 
本番直前までマスクやフェイスシールドをすること、
 
ドラマの中でもソーシャルディスタンスを意識すること、
 
などなどほかにも注意しなければならないことも多く、
 
いつもより少し時間や手間がかかります。
 
それでも、みんなせっかく再開した、このドラマ撮影を、
 
病気や事故などなく、成功裡に終わらせるように必死です。
 
 
 
 
しかし、一番疑問に思うのは、
 
表現が一部制約されてしまうことなんですね。
 
つまり、顔を突き合せたり、正面から触れ合うような仕草がいっさい、
 
できないわけです。
 
私はもういいけど(笑)恋愛系はこれからしばらく辛いですねあせる
 
後から抱きしめることでしか、愛を表現できなくなっちゃう!?
 
どこの番組でも、そんなポーズだけになり、
 
数年後に見て、「このポーズはコロナ禍の年だ!」なんて、
 
すぐに分かるくらいのものになり、それが笑い話になればいいですが、
 
コロナがこれほど表現の世界を直接浸食してくるとは思いませんでした。
 
それでも、開催が困難になっている舞台芸術のことを思えば、
 
仕事ができることに感謝せねばという気になるのですが。
 
 
 
 
でも、撮影所には、のんびりながらも活気が溢れていて、
 
(それでもたぶん、一番忙しい頃に比べたら静かなのでしょうけど)、
 
健全な状態でした。
 
最近、気になるのは世間の活気のなさです。
 
撮休の日、大阪在住の高校の同級生に数年ぶりで会いました。
 
ずっと引きこもっていたから、出られて嬉しい爆  笑!と言いながら来てくれましたが、
 
「来月息子さんの結婚式で出雲大社に2泊3日で行くの」、
 
「結納はリモートで済ませたの」、などと言う話をした後、
 
「嬉しいはずなんだけど、なぜかウキウキしない」と語っていました。
 
 
 
 
彼女自身、なぜウキウキしないのか、分析しているわけではないのですが、
 
その感じ、よくわかる!と思ってしまうのは私だけでしょうか。
 
私だって、普段なら新幹線に乗るだけでウキウキなんです。
 
でも、今すべての印象がぼんやりと紗がかかったような、
 
薄い膜がはられているみたいで、ビビッドなものが取り除かれてしまっている。
 
空気は伝染しますから、日本国中、
 
表現の自由や、移動の自由や、あるいは労働の意欲まで奪われて、
 
やる気のなくなった不透明感ばかりの空気が蔓延し始めているのかもしれません。
 
これが、いわゆる「新生活」というものなのでしょうか。
 
80年代バブル時に青春を謳歌していた我々にとっては、
 
かなりいただけない空気ですね(笑)。
 
 
 
 
前にも書きましたが、やはりやみくもにメディアの流すことを鵜呑みにして、
 
不安を募らせる必要はないと思うんです。
 
東京で感染者が増えているとは聞きますが、
 
東京の人口は1395万人、そのうちの「感染者数」60人…。
 
たぶんこの数字よりも、多くの方々を不安にさせているのは、
 
はっきりしない検査数や、曖昧なアラートの基準だと思うのです。
 
具体的な数字というか、その数字が出てきた背景を知りたいのに、
 
知らされないという事情。見えない未来。
 
それに苛立ちと不安を覚えるんですよね。
 
 
 
ですが、
 
もちろん、感染症ですからあなどってはいけませんが、
 
一人一人がやる気や元気をなくしたり、
 
経済がダメになっていくのを指をくわえてただ見ているのは、
 
どうしても避けたいですよね。
 
一人一人が何ができるかは分かりませんが、
 
私も小さい存在ながら、身の回りからできることをやっていきたいと思いますウインク
 
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