今日も撮影に行ってまいりました~
明日どうなるか分からない世の中で、
撮影現場では、とりあえず皆、目の前の仕事に忙殺されています。
が、ちょっとした待ち時間の間にも、やはり口をついて出るのは、
ウイルスの話だったりするのですが、
それをよそに、主演の某伊藤さんと監督の周りだけは、
シーンの感情や見え方などについて、
侃々諤々(かんかんがくがく)の議論が交わされています。
この議論好きなムード、すご~く久しぶりで、
私はなんだか嬉しくなっちゃいました
昔、私の若い時分には、演劇でもテレビドラマでも、
俳優と演出家や監督がしょっちゅう話し合いをして、
良くも悪くも「我」のぶつかり合いで、
火花を散らしていたものですが、
時代とともに、そういったものが流行らなくなったのか、
現場にやんちゃな人が減ったのか、
気がついてみれば、引っ掛かりなく流れていることの方が多かったのです。
一つには、昨今の撮影現場はいつも時間が足りなくて、
じっくり腰をすえた議論も辞さないやり方が、
なかなか難しいということもあるのかもしれません。
ですから、今回の伊藤さんの取り組み方には懐かしさを感じるとともに、
「あっぱれ」な思いを抱いていました。
そして、ご覧になった方は感じてくださっていると思いますが、
そういう「こだわり」が、ちゃんと画面に反映されていて、
伊藤さんご自身も、とても人間味のある人物像を造形していると思うし、
何より、ドラマ全体が温かくて、いいものに仕上がっていると思うのです。
またひとつ勉強させられました。
今回は、そんなわけで、途中から登場した宮寺家のお母さんということで、
周りの様子見から始まり、ただ居ることに徹してみようと決めた役でしたが、
気がついたら、夫役の泉谷さんや娘役の土村さん相手に、
楽しくしゃべったり、突っ込んでみたり、
実は最初からリラックスして、そこにいた私でした
もちろん、こうできたのは、伊藤さんや泉谷さんのキャラクターによるところが大きく、
私を自然に迎えてくださって、感謝しています。
今日は、画面でいつも見ていた、
あの病院のセットをついにこの目で見て、
感激
「あ~、ここ、ここ」とか言って見学してまわり、
スタジオ見学に来た一般人、と化していました
3月20日(金)最終話、どうぞお楽しみに
娘のあや役の土村芳さんと
#病室で念仏を唱えないでください