どうも富士山富士山木花咲耶姫様に呼ばれているらしいです。
 
またも富士山麓に行く機会がありました。
 
今回は自分のことではなくて、娘が大学に行く前に、
 
英語の勉強をしておきたいということで選んだ、合宿制の英会話スクール。
 
それが富士山の麓にあり、彼女が2泊3日で予約したので、
 
行きだけは車で送って行くことにしたのです。
 
もちろん、一人で新幹線で行かせる選択肢もありましたが、
 
自分が富士山のパワーを浴びたくて、自ら送ってあげると言い出したわけなんですてへぺろ
 
呼ばれてるっていうか、ま、自分が行きたいって言うか…(笑)
 
 
 
 
 
前回、富士山本宮浅間大社に行った時は、晴れていながらも霞がかかって、
 
富士山はまったく姿を見せてくれませんでした。
 
果たして今回は…
 
東名で向かっている時から、その全貌を露わにしてくれていて、
 
もう清々しいったらないんです爆  笑キラキラキラキラキラキラキラキラ富士山
 
二人で楽しく会話していると、高速で走り続ける緊張感も薄れ、
 
さっさと目的のJR富士駅に着いてしまいました。
 
 
crystal*キラキラcrystal*キラキラcrystal*キラキラcrystal*キラキラcrystal*
 
 
ここで、あちらの会社の方がピックアップしてくれる予定です。
 
ところが乗り込んだのは娘一人だけで、「何人いるんですか?」の問いに、
 
運転手さんは「今から新幹線降り口でも拾いますから。10人くらいかな」と言いました。
 
そこで「…じゃあ頑張ってね」と娘を送り出し、私は自車に戻りました。
 
私は私で、今日はまた富士山本宮浅間大社に寄ってから別の温泉に行く予定。
 
それをナビに入れて走り出そうとしたところで、急にブレーキを踏んだのです。
 
 
 
 
「本当にそこは安全なのか!?という疑問が大きくクエスチョンマークとなって、
 
私の前に立ちはだかったのでした。
 
そうなんです、娘がこの学校を選んで行くと言った瞬間から、私の頭の中にもやもやしていた、
 
疑問というか不安のようなものが、一人になって急に膨らみ始めたんです。
 
だって、今日び、すべてのことがネットで検索できて、ネットで申し込めて、
 
商品や体験がとても安易に手に入りますよね。
 
写真や宣伝文句も、とても惹かれる。
 
でも、実体はその物や場所を目で見ないと分からないものです。
 
 
 
 
そもそも、全く会ったことのない人々と、いきなり2晩寝食を共にし、
 
しかもそれが逃げ場のない山の中。
 
連絡方法を絶つなんて容易いことだし、何か起こっても、
 
自分から飛び込んで行ったわけだから、弁明できないではないですか。
 
追いかけて私の頭の中には、過去に起こった事件や、見たドラマや、
 
自分が出演した作品やらの、富士山麓に関する事例が錯綜して、
 
あらゆる妄想がもくもくと…滝汗滝汗滝汗
 
 
 
 
そういえば、
 
20年以上も前の、あの世間を震撼とさせた事件のアジトも富士山麓だったし、
 
私がかつて出演した「死の臓器」(WOWOW)という作品にも、
 
死体を富士山の樹海に埋めるという話が出て来たし、
 
………
 
そこまで考えて、いてもたってもいられなくなり、
 
その会社のワゴンカーを追跡して、そこまで行って様子を見て、
 
場合によっては(危険が察知されたら)連れて帰るくらいの覚悟で、
 
行ってみると決めて、ナビに住所をセットしてしまいました。
 
そしてアクセルを入れた瞬間、なんと、
 
くだんの黄色いワゴンカーが目の前を横切り、走り去って行きました。
 
「あれだ!とばかりに追いかける私。
 
運悪くその時点では見失ってしまいましたが、
 
こちらにはナビも住所もあるので慌てず、山道をどんどん走って行きました。
 
着いたところは、山の中の辺鄙な場所にぽつんと立っている、洋館のような建物。
 
まわりは和風のお屋敷があったり、庭園があったり、
 
なんだかきれいな上にのどかです。
 
正面玄関の前に停めて、降りようかどうしようか迷っていたら、
 
娘の乗ったワゴンカーがちょうど後ろから入ってきて止まりました。
 
 
 
 
その時、出迎えの白髪の校長先生らしい白人男性が迎えに出てきて、
 
ワゴンカーから最初に飛び出して来たのは、
 
60代とおぼしき女性。
 
「ぎゃー!〇〇~、久しぶり~」みたいなことを英語でいきなり叫んで、
 
抱きついて挨拶しています。
 
明らかにリピーター風です。
 
なんだかすごく和やかな風景じゃないか…と、娘が次に降りてきて、
 
私を認識した瞬間、びっくりしつつ寄って来て「ちょっと、なんでいるの!?
 
「早く帰って」「だって…」「いいから帰って!
 
それから不安な様子もなく、堂々と玄関から入って行ってしまいました。
 
「ハロー♪おんぷとか言いながら。
 
 
 
 
ま、すべては私のいわゆる「映画の見過ぎ」取り越し苦労だったようで…。
 
でも、この妄想は、世のお母さんたちには分かってもらえるのではと思います。
 
なんせ、娘がこれに参加すると決めたのは、
 
私が「大学に受かったからってだらだらしていたら、何もならない」と
 
小言を言ったために、娘が態度を強硬にして、なかば勢いで、
 
その晩のうちに決めて申し込んでしまったからなのです。
 
もし何かあったら、あの時私が叱ったからだ、と後々まで思い悩むじゃないですか。
 
そうそう、そういえば、「スリービルボード」はそんな内容でしたよ。
 
母親と娘が喧嘩して、「そんなんじゃ、あんたなんか強姦されるわよ!」と言ってしまい、
 
娘はそれで怒って出て行って、本当に強姦殺人にあってしまうのです。
 
母の心情やいかに。
 
ただでさえ、娘が殺害されたことが辛いのに、
 
自分の最後の言葉がそれだったなんて…。
 
だから…、
 
おっと、いやいやまた「映画の見過ぎ」でしたねえ。笑い泣き笑い泣き笑い泣き
 
 
 
 
その晩、もう一度、サイトを調べて安心して、
 
次の日はもうそのことはほぼ思い出さず、友人と飲みに出かけ、
 
その翌日、娘は元気で一人で帰ってまいりました。
 
めでたし、めでたしDASH!DASH!DASH!