稽古休みを利用して、
 
草笛光子さんと松岡昌宏さんの「新・6週間のダンスレッスン」を観に行きました。
 
会場である、よみうり大手町ホールというのは、今回初めて訪れたのですが、
 
普段はコンサートなどで使われることの多いらしい、音響的な環境の整った、
 
とても綺麗な立派なホールでした。
 
3週間近くも公演を行うのに、チケットは早々に売り切れたそうです。
 
TOKIOの松岡くんの人気も去ることながら、たぶんこれは草笛さんのこのライフワークを追いかけている、
 
同世代の女性ファンが多数詰めかけているからなのではと思います。
 
だって会場中、前を見ても後ろを見ても、そんな方々がひしめき合っておりましたから爆  笑
 
それもそのはずです。
 
84歳の草笛さんが、6つのダンスを覚えようと、一回りも二回りも年下のインストラクターを雇う、というお話で、
 
草笛さんは劇中全部で7~8回着替えますが、中にはタンゴやワルツのきらびやかなドレスが数着も。
 
いつまでも若々しい草笛さんが、素敵なドレスを着て踊ったり、走ったり、冗談を言ったり…。
 
同世代の女性として、これほど元気づけられ、夢を見られ、なおかつ共感できる舞台って、
 
そうないのではないでしょうか。
 
 
 
 
実際、最後のシーンの草笛さんは、もう神々しいほどに慈愛に満ちていて
 
そのお顔を見るだけでも感動ものでした。
 
「今まで一生懸命生きてきたことが舞台に表れる」という信条で今回これを演じたとパンフに書いてありましたが、
 
その言葉通り、懸命に生きてきた一人の女性が、そこに立っているのを私たちは目撃して、
 
胸をつまされるのじゃないかと思うんです。
 
 
 
 
4年前、配役の違うこの舞台を拝見しましたが、
 
今回は、私も出演した「ロスト・イン・ヨンカーズ」で共演した、
 
松岡昌宏さんを自ら相手役に指名されただけあって、
 
お二人の関係はすごく密で、信頼し合っているのが伝わってきます。
 
そのせいなのか、それとも自分の年齢が彼女の役に近づいたせいなのか、
 
今回は4年前よりもぐっと内容が身に染みて、
 
「どの人生もつらいことに満ちているんだなあ。
 
人の人生も、傍からは計り知れない暗さがあったり、それぞれなんだ。
 
それなのに、人はいつも人と比べて、自分のことを責めてしまう」
 
なんてことを考えてしまいました。
 
 
 
 
演出は、大学の劇研時代の先輩の鈴木勝秀さん。
 
音楽的なセンスもよく、スタイリッシュな舞台に仕上げる力はさすが爆  笑
 
私も、もう少し年を重ねたら、この役やってみたい!!と思わされました。