きのうは娘の誕生日だったので、
前日からプレゼント買いに走り、料理の食材を揃え、
いくつか届く親戚や知人からの贈り物に対応し、
夜になってほとんどご馳走とも言えないけど、普段はあまり作らないものを食卓に並べ、
ただろうそくを立ててお祝いしただけなのに、
翌日の今日はなんでこんなに疲れているのでしょう(笑)。
娘が幼い頃は、お友達やそのママたちを招いてパーティーなんかもしてたのに、
今は絶対できません(笑)。
料理も、お赤飯とお刺身、鶏のから揚げ、春雨サラダみたいな簡単なもの。
普段揚げ物は食べないのに、たっぷり食べたのがいけなかったのか、
お腹も重いし、とにかく眠くて、朝からぼんやりしていました。
きっと、「夏バテ」なんだと思います。
ゆうべ、娘と一日違いの誕生日を迎えたおばあちゃんに、
お祝いとプレゼントのお礼で電話をかけたら、
夫の母であるお義母さんも、やはり「暑さで少しげんなりしている」とのこと。
このおばあちゃんは実はもう米寿なんです。
それなのに、目も耳もほとんど悪くなくて、何より知識欲が果てしなく、
いまだに新聞を購読し、気になったところは切り抜いてスクラップし、
テレビで政治の話題もチェックし、麻雀クラブに所属して、
おじさんたちと雀卓を囲んだりしているのだそうです。
その上、健康や体に関する意欲も衰えるどころか、
80歳を超えた頃からフィットネスクラブに加入して、
一番年長の会員として、ほとんど毎日行って、汗をだらだら流すのだそうです。
フィットネスクラブが休みの日や、何らかの用事があって行けなかった時は、
「今日は運動が足りない」から、マンションの階段を7階まで歩いて昇るのだそうで、
それを聞いた時は、「お見事」と叫びたくなりました
うちの母の方は、肉体的にはいろいろ衰えてきていますが、
意識の方は立派なもので、この間まで隙さえあればハローワークに行こうとしていました。
さすがに近年は自信がなくなったようですが、
「死ぬまで働きたい」という気持ちはまだ少なからず持っているようです。
両方のおばあちゃん、あっぱれです。
どうして、この年頃の人たちはこんなに元気なのでしょう。
「戦争体験者は強い」なんてよく言われますが、
子供の頃に、否応がなく死ぬか生きるかの体験をすると、
「生」に対して強い意志が育ち、期せずして足腰も鍛えられてしまうのでしょうか。
二人のおばあちゃんは、その半生の中で、両方とも夫を亡くし、
両方ともその前後に、厳しい苦難を味わって来ました。
それでも、二人とも今、明るく自分の人生を生きています。
あっぱれです。
きのうの電話で、
「ここまで年を取ると、自分が今日も無事に生きて来れたと、
毎晩感謝でいっぱいになります」と、言っていました。
現代は人生100歳時代。
そうだとしても、「あと10年ちょっと」と思って生きるのはどんな思いなのでしょう。
自分にあと10年しか残されていなかったら…。
先日、私より年下のさくらももこさんががんで亡くなりましたが、
その胸中を思うと、痛みに耐えかねます。
彼女の漫画も、周辺のこともよく知らない私ですが、
SNSで下の画像を見かけて、ひとつだけ言えるのは、
彼女は生きている間に、すでに天使だったんだな、ということでした。
ご冥福をお祈りします。
私も今日ある「生」に感謝して、悔いなく、せめて「天使のおつかい」くらいできるように、
志高く、生きていきたいと思うのでした。