最近はまっている、日曜日の朝のヨガクラスで、
ベテランインストラクターの女性が、
このところよく、「ゼロに戻る」という言葉を聞くと話してくれました。
私は聞いたことがなかったので検索してみると、
ホリエモンの「ゼロ」という本が発売されているそうですね。
この「ゼロ」の言葉には、
「何もない自分」という意味が含まれているようなことが、本の解説から伺えましたが、
どうもこのヨガの先生がおっしゃっていることは少し違うようでした。
「ゼロに戻る」というのは、「自分の中心に戻る」という意味だと彼女は言います。
そしてそれはいつもヨガでやっていることだとも。
続けて、先生は言うのです。
ほとんど誰もがスマートフォンを持つようになり、SNSが発達して、
ほかの人のブログやインスタやFacebookを簡単に見られるようになり、
他人が、いつも楽しそうで、
おしゃれで、華やかで、
友達に囲まれていて、
おいしいものを食べていて、
素敵な暮らしをしていて、
誰からも愛されている、ように思えて、
それに比べて自分は…と、悔しかったり、
羨ましかったり、
落ち込んだりしてしまうこともよくあるんじゃないでしょうか、と。
かたや、ブログやインスタをいつも華やかにアップしている人は、
それに縛られて、「もっともっと」と自分を追い込んでいるのでは?と。
時を同じくして、BBCのニュースインタビューからも、同じような話が聞こえていたところでした。
SNSで自分をみじめな気持ちにさせている人は多いのだそうです。
世界中、どこでもこのSNSに振り回されているのでしょうか。
そこで、先生はヨガを始めました。
「まず、あぐらを組んで座りましょう。背筋を伸ばし、
手をひざの上に置き、ゆったり呼吸しましょう。
そうしていると、やがて気分も落ち着き、
自分に帰ることができるのです」と。
「人のことは何も気にならないし、
羨ましくも悔しくもない、
私は私。これで幸せ」と。
さすがはヨガ。
この、お釈迦様の基本の姿勢には、人の心を落ち着ける魔法があるのでしょうか。
ただ、私の経験では、
ヨガも続けてこそなんぼなので、
一回この姿勢をとり、その時はそういう気になったとしても、一日続いたりはしないのです。
継続が大切なんですね。
前にも書いたかもしれませんが、
私はいまだ更年期障害なのか、
時々気分が悪くなったり、妙に暑くなったりするので、
このヨガの先生に更年期障害に効くポーズを教えてもらったりして、
それ以来、毎朝5分でも10分でもやるようにしています。
だんだん、どこを伸ばせば気持ちいいか分かってきて、
やらずにすませることの方が難しくなりました。
更年期障害に効いてきたか、
精神的な安定を得るようになったとか、
自分に帰ることが上手になったとか、
そういう効用が出ているかはよくわからないのですが、
気持ちいいことがすべてかなとも思っています
今はインドの寺院であぐらをかく自分を夢想しながらやっているってところでしょうか