とある筋からお誘いを受けて、
 
トランス=シベリア芸術祭というものに行ってきましたおんぷ
 
東急渋谷文化村オーチャードホールのクラシックコンサートですキラキラ
 
ワディム・レーピンというバイオリニストを中心としたプログラム。
 
この、ワディム・レーピンさんは今や世界的なバイオリン奏者ですが、
 
14歳の時から日本で演奏会を行っているそうで、
 
かねてからシベリア鉄道に沿って、
 
国境を越えて人々を一つにするような芸術祭を開催することを夢見てきたそうで、
 
ヨーロッパから日本へと架け橋を築いてきたと言います。
 
すごいですねえ。
 
シベリア鉄道…昔、大瀧詠一さんの曲にそんな名前が出てきましたが、
 
シベリアと言えば、とにかく寒い氷の土地、
 
なおかつ、ドラマ「不毛地帯」そのものに、私の亡父も戦後抑留され、
 
人としての尊厳を保てないくらいの扱いを受けたと、
 
子供の頃から聞かされてきた、そんな土地です。
 
ロシアの、そして世界を巻き込んでの歴史を背負った鉄道、
 
端から端まで一体何日かかるものなのか、
 
はるか彼方の日本から思いを馳せるまでもなく、
 
ロシアに住む人にとっては、西側諸国と東を結ぶ以上の意味のある鉄道なのでしょう、
 
この芸術祭も深い思いがこめられているように感じました。
 

 
 
 
最後にオーチャードホールに行ったのは、もう何年前になるのでしょう。
 
はるか昔のような気がします笑い泣き
 
クラシックコンサート自体も、もしかしたら数十年ぶりだったりして笑い泣き笑い泣き
 
昔はその気になって、オペラを聞いたり、バレエ音楽を聴いたりしていましたが、
 
実際、よく分かっていなかったような気がします笑い泣き
 
今回も楽しめるのかしらん、と思いつつ出かけたわけですが、
 
確かに最初は眠くなったり、知らない曲になじめなかったりしましたが、
 
そのうち耳が慣れてきたのか、バイオリンの高い旋律にぐいぐい引き込まれている自分がいました。
 
ピアノとの2人の演奏や、チェロやビオラとの6人の演奏で、
 
指揮者がいない場合、
 
劇的なのは最初の”入り”ですね。
 
各々、準備ができたのを待ち構えて、一瞬息を合わせて、
 
ガツンと入るんですが、最初の最初からトップギアなんです。
 
そこからみんな狂ったように、音の世界に没入していく。
 
 
 
 
クラシック音楽ではなかなか興奮できないのは私だけではないと思いますが、
 
そういえば、昔、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールにイギリス人の友人と行った時、
 
コンサートが終わって、彼がTシャツを濡らすほど汗をかきながら、
 
「あ~よかった爆  笑興奮したー」と言っていたのを見て、
 
とても不思議というか、感心したことを思い出しました。
 
あれから20年、彼ほどではないけれど、
 
今日私も、繊細かつ大胆なバイオリンの旋律に、
 
随分心を揺さぶられ、心の運動になったかなという気がしています爆  笑
 
 
 
 
聞けば、今年は「日本におけるロシア年」なんだそうです。
 
ロシアと言えば、今行われているサッカーのワールドカップのほかは、
 
ザギトワとマサルchiroしか思い浮かばなかった私(笑)、
 
いろいろな文化交流に目を見開かされた思いです。crystal*crystal*crystal*