きのう、「FINAL CUT」の打ち上げがあって、
 
今日は久しぶりに、ちょっと二日酔い気味です~滝汗
 
普段よりワインを少し余計に飲んだだけなんですが…。白ワイン白ワイン白ワイン
 
打ち上げの模様を聞かされていた娘に言うと、
 
「自分で思っていたよりは、一人芝居が体に負担だったんじゃない?」と来ました。
 
一人芝居って何ですか??と皆さん、思うでしょ?
 
いや、そんな代物じゃないんです。ただ、今までやったことのないスピーチを思いついちゃったものだから…。
 
 
 
 
打ち上げって、昔から芝居そのものよりも気を遣うんですよね~。
 
それは学生時代からそうでした。
 
1週間や10日間くらいの公演の、半ば過ぎまでは、その内容や演技をさらによくしようと心を砕くのですが、
 
だんだん終わりに近づいてくると、打ち上げで何をしなくてはいけないのかが気になってくる。
 
学生の時は、一人一人出し物をしなくてはいけなくて、
 
大抵の人は歌うか、ちょっとした芸を見せるわけです。
 
それを仕込まなくてはいけなくて、先輩たちの批評は結構厳しく、
 
千秋楽当日はそのことで緊張したものでした。
 
学生劇団を脱してからは、今度は、千秋楽の最後に舞台でスピーチをすることになり、
 
原稿を書いたり、渡されたりすることもあって、本編よりもそちらが気になってしかたないという状況でした。
 
でも千秋楽はお客様も、実はそれを楽しみに来ていることもあり、
 
決して手を抜けないのもわかっているのです笑い泣き
 
 
 
 
役者というのは、お笑いやバラエティーの人と違って、
 
常に与えられたセリフをどう料理するかに腐心する存在ですから、
 
舞台に出て、「自分の言葉で」語れと言われても、戸惑うんですよね。
 
そして、実はその「語れ」の中に「楽しませてニヤニヤというのが入っているのはもちろんです。
 
笑い、という意味も含めて、そこにいる人々を楽しませなくてはいけないんです。
 
 
 
テレビによく出てくる方たちは、そういうことが本当に上手で、
 
器用にこなせるからこそ、存在理由を与えられているんですね。
 
20代の方でも、いや、10代の方も、慣れている方が堂々と話しているのを見ると、舌を巻きます。
 
私は、ちょっと前までほんとに下手くそで、たくさん失敗してきましたゲッソリ
 
それがいつの頃からか、たぶん、一昨年の上田のトークショーデビューからなのかもしれませんが、
 
即興でしゃべるのが怖くなくなりました。
 
もちろん、大体スピーチの流れは頭の中に作っておきますが、
 
大抵本番では、その場で思いついたことを入れて、違うことをしゃべっています。
 
 
 
とは言っても、昨日のような、同業者がたくさんいて、
 
スタッフも全員知っているわけではない空間はドキドキです。
 
その上、昨日の会場は舞台が私の腰ほどの高さがあり、「あがれ~」と言われているような設定でした。
 
それが証拠に、最初に指名されたプロデューサーや監督さんたちは、
 
普段話慣れている方ばかりなのに、緊張の面持ち。
 
こんなところで、私は本当にあれをするのか!?と心の中で自分に問いかけたところ、
 
どこからか、YES!と力強く返ってきたのです。
 
それは何かと言いますと、
 
実は私は、この「ファイナルカット」の小河原夏美という母役の中に、
 
知的で狡猾な殺人犯である息子を産んで育ててしまった、病巣があるとずっと思っていたのです。
 
この親にしてこの子あり。
 
殺人犯だと分かっていても、帰りを心待ちにしているはずだよな~と思った時に、
 
その、台本には描かれていない二人の会話が頭の中に次から次へと溢れてしまいました。
 
画面で表現できなかったこともあり、この役への思いを成就させたい気持ちがあって、
 
これはもう、打ち上げのスピーチに乗せるしかないな、と、
 
その会話の一部を「一人芝居で」披露したわけです。
 
 
 
 
おかげさまで、皆さんに喜んでもらえたようでよかったです。
 
私としては、うけて嬉しかったのはもちろんですが、それ以上に、
 
思いを吐き出すことができて、すっきりしました~爆  笑爆  笑爆  笑
 
後で、脚本の金子ありささんに「勝手なこと言ってすみません」と謝りましたけど。笑い泣き
 
でもね、ありささんも理解してくださったんですよ。
 
「わかります。母親って、息子命なんですよね~ラブラブ」と。
 
 
 
このへんのことに関しては次の機会にぜひ書きたいのですが、
 
とにかく、打ち上げは盛り上がり、
 
私の後にしゃべった俳優陣、みんなそれぞれ味があって、存在感があって、
 
キラキラしていて、役者っていう存在は、こうして皆を楽しませるためにいるんだなと、
 
妙に納得した夜でしたニコニコ
 
 
 
 
 
撮影のひととき。

こなs