その昔、1月15日は成人の日で祝日と決まっていました。
もう何年前になるのでしょう。
その年によって国民の祝日が変わるなんて、
当時の私たちにとっては「青天の霹靂」のようなものでしたが、
それは10月10日の体育の日を結婚記念日とした手前、
お祝い感が減ってちょっと残念だったということもあります。
そしてそのほかにもうひとつ、私には「成人の日」はこの1月15日で、
何となく祝日であってほしい気持ちがあるんです。
「一年の計は元旦にあり」と言いますが、
大晦日からお正月にかけては、結構忙しいものですよね。
初詣に行ったり、親戚が集まったり、おせち料理を作ったり食べたり…。
で、なかなかじっくりその年の始まりについて考えることができないまま、
学校や仕事が始まって、10日くらい平気でたってしまうものです。
だから、月の半分まで来たこの15日くらいにお休みがあると、
はたと立ち止まって、じっくり考えることができるんです。
折しも時は大寒を迎えようとする、しんしんと寒い冬。
晴れていても、雪が降っていても、内面に目を向け熟考するのにぴったりではありませんか
私は今日、朝起きた時から、なぜか知らずにそんな気分になっていて、
「お!今日は1月15日ではないか」と思ったくらいの、「一年の抱負日より」でした
それで、それこそ自分が成人した日のことを思い出したんです。
最近、晴れ着の詐欺事件などもありましたが、
あの頃私は妙にとんがっていて、成人式の晴れ着の費用を親に出させるなんて、
本末転倒ではないか、と自分の貯金をおろし、スーツを買ったことを覚えています。
そして成人式には出ませんでした。
ものすごい自立心に溢れていたんです(そのくせ大学の学費はお世話になりましたが)。
人と同じことはしない、自分は自分。という気持ちだったのですが、
そのはちきれんばかりの自尊心が、今、数十年たって自分にあるか、と自問しました。
その途端、天から啓示が下りたんです(笑)。
「恐れを起点とした行動に成功はない」と。
いつかどこかで読んだフレーズなのですが、
つまり、最近自分がやろうとしていたことは、多くの人の考えと全く同じで、
しかもその多くの人に気に入られようとしてやろうとしているのではということだったんです。
裏を返せば、「こうしないと受け入れられない」。
その起点は恐れですよね。
はっと我に返りました。
なんだか、つまらない。
そして20歳の頃のことをもう一回考えたわけです。
もちろん、世間知らずで人に気を遣うことも知らない頃と全く同じ気持ちは持てませんが、
あの頃の自分をもう一度思い出してもいいなあ、と。
「自分は自分」…これって輝いてる
そして、同じことをやるのでも、その気持ちからやればいいんだとわかりました。
つまり恐れでなくて、歓びから。
自分が自分であることを表現するという歓びから。
……なんか精神論的になってしまいましたが、
今日は私の2018年にとって、とてもいいスタートになったのは間違いありません
皆さんの抱負はいかに
冬でも頑張る花たち(元園芸部の手によります)