一連の撮影が終わって、今日はもぬけの殻でした真顔
 
そのうちお知らせできると思いますが、
 
このドラマのこの役は、私にとって、一つの記念になるくらいのもので、
 
2週間位の間、実人生から少し離れたところで生きていたような気がします。
 
 
 
時々聞かれるのですが、
 
「やっている役の性格を日常も引き摺ってしまうことありますか?」とか
 
「仕事が重なった時、台詞が混じってしまうことがありますか?」とか、
 
「泣くのは簡単ですか?」とか…。
 
それぞれのケースがあって、役への思いや、期間や、作品のトーンが、
 
ひとつひとつ違うので、一概にはお答えできないのですが、
 
確かにどこまでが自分の感情で、どこからが役の感情なのか、
 
自分でも線引きできない時があります。
 
若い時よりは、少しでも経験を重ねた分だけ、

一度その役をつかんだら、自分に戻って日常生活を送っても、

次に役に帰る時間が短くてすむようにはなりました。
 
でも、いまだに、役になり切るためのアプローチは、
 
「絶対これ!」と決まったものがあるわけではないし、
 
練習や研究の程度も、その役によります。
 
 
 
いつか現場で会った同業者に聞いた、
 
「台詞は家では稽古せずに覚えて行って、現場で初めて声に出してみる」という方法を、
 
(新劇ではそう教えると聞いていますが)
 
初めて試してみて上手く行ったケースもありました。
 
難しい台詞が多くて(法廷シーンとか医療シーンとか)、その方法は向かないケースもあります。
 
 
 
今回のこの役は、今まで私がドラマで与えられた役の性質と似通ってはいますが、
 
なんだかその女性の心情がとてもしっくり来ていて、
 
台本を読んでいるだけで、じんじん来ていました。
 
まあ、役が好きだからうまくできるとも限らないのですが、
 
作品のテイストや役そのものが好きだと、その世界に居続けることがとても嬉しいんです、役者って。
 
そういう意味で、毎日の撮影でなくても、幸せな2週間でした。
 
いつもいつもこんな時間に身を置いておきたいと、願っている私なのですおねがい
 
 
 
 
控室より。なんか手が大きい…チョキ