笹笹笹ロンドン留学中のお話です笹笹笹

 

忘れもしない、1996年11月17日に日本を旅立って、

 

まずはじめにオックスフォードに英語留学、

 

クリスマス頃にロンドンに戻り、アパート探しを始めたのでした。

 

 

 

留学している若者がロンドンに滞在するには、

 

ルームシェアが一般的であり、経済的でもありました。

 

シェアメイト募集のカードはあちこちで見かけましたが、

 

残り10か月足らずとはいえ、まったく見ず知らずの外国人と

 

(イギリスでは自分が外国人ですが、よその国から来ている人も

大勢います。)

 

一緒に暮らすのは、さすがにためらわれました。

 

言葉も習慣も常識もマナーも違いますからねあせる

 

しかし、ホームステイで英語を習得する予定がかなり狂ってしまっていたので、

 

ルームシェアで英語習得もありだよなあ、と数件見て回ったのですが、

 

このシェアという便利なような流行にも、それなりの取り決めがあって、

 

最低6か月は住まないといけないとか、

 

部屋を替りたければ、自分の部屋に入る次の住人を自力で見つけて、

 

契約してもらわない限り出て行けないとか、

 

実情はなかなか厳しいことも分かりました。

 

 

 

そんなある日、日本人向けの新聞を見ていたら、

 

ゴールダーズグリーンという地域に、貸アパートの広告が出ていて、

 

見に行ってみると、大小一つずつのベッドルームにキッチン、バスルームが

 

備わっている、古いけれども居心地のよさそうな部屋が見つかりました。

 

大家さんはインド人のおじいさんで、

 

部屋を貸すなら日本人が一番!と決めているようでした。

 

なぜか。日本人は大抵、海外でも靴を脱いで生活するので、

 

部屋が傷まないのだそうです。

 

しかも、私は6か月のところ、10か月いると言ったし、

 

あちらにしてみれば願ったり叶ったりの理想的なテナントだったようです。

 

 

 

 

すぐに決まって、少ない荷物を運びこみ、

 

私の留学生活、残り10か月がスタートしたのでした。

 

ちなみに、この大家さんは近所に住んでいて、

 

毎月家賃を持って訪ねていくのですが、

 

玄関を入ると、いつ行ってもカレーの匂いがぷんぷんしていました

 

というより、おじいさんそのものがカレー臭(あ、加齢じゃなくね滝汗でした。

 

そしてあのインドなまりの英語!!笑い泣き

 

分かりやすいような、にくいような(笑)。

 

今でも時々インドの人の英語を聞くと、あのおじいさんを思い出します爆  笑

 

 

 

 

この部屋に、日本から夫や弟、旅行で訪ねてきた友人、

 

それからイギリスで親しくしてくれた友人たちが訪ねて来てくれました。

 

今思うと、人生のうちの10か月なんて、ほんとにあっという間だけど、

 

あの頃はこの部屋に一人でいることが、たまらない時がありました。

 

私より先にロンドンで留学していた知人が、

 

「寂しくて眠れないと言った言葉を、

 

私自身も折に触れ、噛みしめていたことを思い出しますチーン

 

 

 

 

 

これがその建物の正面で、私の部屋は奥の2階でした。

 

 

決めた時、何もない部屋で。

が、ソファ、ベッド、テーブル、クローゼットなど家具付きで便利です。

(フライパンなどもありましたウインク

 

 

静かな住宅地だったので、春になると多くの家が庭に花を咲かせますバラ