このところ、私のブログは回顧録のようになっていますが(笑)、
こちらはリクエストがあったので、書くことにしますね。
「世界ふしぎ発見ミステリーハンターの巻き
」
もう四半世紀以上前です(笑)。
全部で3回やりました。
一回目は「ジョン=万次郎」
2回目は「イギリス中世の大学」
3回目は「世界大恐慌時代のニューヨーク」
どれも面白そうでしょ
しかし、撮影はほんとに大変です。
今はどうなのか分かりませんが、
クルーは、監督、カメラマン、音声、AD、出演者の
最低限の5人だけで、あとは現地で頼むコーディネーターさん。
なかでもADさんは、日本での準備もさることながら、
現地に着けば、慣れない土地で、時差ボケもそっちのけで、
あらゆる仕事をしなくてはならないのです。
睡眠時間がまた限られていて、
約2週間の旅のうち、ほとんどの日が4~5時間でした。
若いうちしかできませんね(笑)。
私を起用してくださった監督は、もちろん第三舞台のファンで、
こいつなら美人女優がやらないことをやってくれる、と
思ってくださったのでしょうか。
どちらかというと、体をはったレポートが多かったですね
たとえば、ジョン万次郎の旅では、
サンフランシスコの街頭で、ジョン万次郎に扮して、
歩きながら「それでは質問です」をやりました
江戸時代の侍姿に、刀をつけて、
もちろん頭部は、さかやきのかつらです
このかつらを選ぶ時が傑作で、
TBSの床山さん(かつらを扱うところです)にADさんと訪ねて行ったら、
最初、ドリフターズのいかりやさん のかつらを
出してきてくれたのです
ところが、私は頭のはちが大きくて(いかりやさんよりも)、
ちょっと小さいと言うと、「じゃこれだ」と別のを用意してくれました。
それはぴったりだったので使うことになりましたが、
中を見ると「高木ブー」と書いてありました
若い方には分からないかもしれませんが、非常に光栄でした。
この旅は、ジョン万次郎がたどったアメリカの土地を訪ねるので、
ボストン、ハワイ、サンフランシスコ、そして最後は徳島へ行って
実際のジョン万次郎さんのお墓参りもしたのです。
私は外国旅行が二度目くらいだったこともあり、
もう楽しくて楽しくてしかたありませんでした
実は、私の小さい頃の将来の夢は、
ウエイトレス、作家といろいろあって、その中の一つに
海外レポーターというのがありまして、これは
「兼高かおる、世界の旅」という番組が大好きだったからです。
「あの人みたいなお仕事がしたいな~」と夢見ていたわけです。
ですから、女優のはしくれになれた上に、こんなお仕事まで戴いて
もう有頂天の極みでしたね
行く先々で叫んだりして、ばか丸出しでした
私の人生の前半バブル期です(時代もまさにバブルでしたが)
(あまり古い話なので、写真が見つからず…)