上田トークショーの翌日は、
少し時間が許されて、街を巡ることができました。
実は花火大会の時、
司会の小栗さんが、
サントミューゼ(上田市美術館)におこうの父である真田信綱の
「血染めの陣羽織」が展示されていると紹介してくれて、
せっかくの機会に見ておきたい気持ちになったのです。
しかし、宿からそこに向かっている時、
運転手さんが、4月にも私を乗せたと告白(?)してくれて、
そこから話が盛り上がり、
せっかくだから上田城と真田神社にも行こうということになり、急遽予定追加
実は上田に出かける直前に、
昨年真田神社にお参りしたときに買った、
赤い鈴のお守りの紐が突然ぶちっと切れたのです。
(こんな時、縁起が悪いなんてちっとも思いませんことよ)
真田神社が話題に出た時にそれを思い出し、
なるほど、呼ばれていたんだなと思いました。
お礼参りをしなくっちゃ!
昨年来た折りに、
「番組をよろしくお願いします」、
「おこう役をどうぞよろしくお願いします」と、しっかり頼んだものですから。
無事にお参りをして、新しい鈴も購入し、いざサントミューゼへ
ありました、ありました。信綱さんの血染めの陣羽織。
昌幸の兄の真田信綱が長篠の合戦で破れた時、
自害したその首を敵に渡してなるものかと、
白川勘解由(かげゆ)兄弟が信綱が着ていた陣羽織に首を包み、
さらにそれを甲冑にしまって、背負って逃げて来たそうです。
とても500年前のものとは思えず、紋を縁取った糸の飾りまできれいでした。
色はたぶん抜けてしまったのでしょうが、
着ていた人の存在や温もりまで感じられる気がする遺品です。
思わず陣羽織と甲冑に手を合わせました。
そしてさらに感動したのは、数々の手紙類
昌幸のも信幸のも信繁のも家康のも秀吉のも、そのまま残って
私たちに、彼らが本当に生きて生活していた痕跡を見せてくれるのです。
日本の和紙の保存能力は世界にも類を見ず、
今、新たに、世界中で和紙の研究が行われているのだとか。
日本や日本人の凄さ、賢さ、素晴らしさを思わず噛みしめてしまいました。
そして、歴史上の人物が、私たちと変わらない人間だったということが、
新たに再認識され、彼らに親しみを覚えるのです。
サントミューゼ、おすすめです