舞台『真・恋愛漫画』全7公演、無事に終了いたしました。
連日沢山の方にお越しいただきました。
ご来場、誠にありがとうございました。


今回、この『真・恋愛漫画』で私が演じたのは5人☆
本を読む前から兼ね役があるとは聞いていましたが、それぞれしっかり台詞があって驚きました。
舞台では最高記録です。
着替えのバタバタは容易に想像がつくことでしょう(笑)
5役中、唯一現実世界に生きる人物。
漫画家・天堂幸一郎の妻、徳子。
(上写真、上段)
ボケたところもある、優しく穏やかに天堂を支える女性。
でも芯の強さも持ち合わせているし、時にとても鋭くて、ただ者ではない…かもしれない人(笑)
実は、この人を掴むのが一番難しかった…。
でも、最終的には変に構えずそこに自然と居ることが出来ました。
火山火山とみゆきの夫婦関係はとっても素敵でしたが、天堂と徳子みたいな二人もいいなって思ってもらえていたら嬉しいです。

あ、徳子関連の裏話をひとつ。
東洋出版を訪れて天堂に届いた手紙を読むシーンで、その手紙の中に実は杉本明男からの物が入っていました。
他にもバラエティー豊かな有名人や劇団の方からの手紙が小道具として準備されており、シリアスなシーンにも関わらず、ネタを仕込んで演者からも笑いを取りにいくスタンスのライオン・パーマってスゴいと思ったのでした(笑)

続いて、天堂幸一郎の描く漫画の登場人物たち。
まずは『居心地が悪い、しかし最高の本屋』に出てくる少女。
(上写真、中段)
私自身もびっくりの、何年振りかの制服でした(笑)
冒頭のシーンにこの姿で登場するので、今回の芝居はこの役のままいくのか?と思った方も多かったようで。
また、これまでにお見せしたことのなかったタイプの芝居を取り入れて作ったキャラクターでもあったので、長年応援してくださっている方や友人の目にも新鮮に映ったようです。
観に来てくださったお客さまの口から一番に感想が出てくるのは、このエキサイティングな女の子でした。

次は『空想ギャンブラー 綾小路綾乃』の主人公、綾小路綾乃。
(上写真、下段)
漫画の主人公ということで、一本筋を通して強く在りたいと意識しました。
可愛らしさと格好良さ。
ボケ属性だけど、頭が切れる天才。
この二面性がとても魅力的なキャラクターで、演じるのはとても楽しかったです。
綾乃関連の小道具。
名刺は記念に何枚かいただいて帰りました☆
右下は、私の手元に残ったクラゲン(倉重源八)&太田のスキャンダル写真二枚!
倉重の持つ扇子とか、二人のバッチリなカメラ目線とか、ツッコミどころが多くて楽屋でも話題をさらっていきました(笑)
左下はこちょこちょのアレ。
あのシーンが好きという方も多かったなぁ。

残る2人は『居心地が悪い、しかし最高に美味いラーメン屋』から、花子と怜夜。
劇中呼ばれることは無くても、人物それぞれに一応演じる役者に寄せた名前が付けられていたのですよ。
ラーメン屋のシーンは安定した人気がありましたね。
共感を得たり、悲鳴が上がったり、食欲を掻き立てられたりと、心も体も大いに反応していただけたようで、演者としてそれは喜びでした☆
まぁ、演じている側もラーメン食べたい欲といつも戦っていましたけれども(笑)



ライオン・パーマの代表的な作品のひとつである『真・恋愛漫画』の再々演公演に参加できたこと、光栄に思います。
再々演ということで、先が分からなくても良い作品になる確信はあったのですが、歴代のキャストも多い出演者の中では多少のプレッシャーもありました。
ここまで王道にコメディな作品は初めてでしたし、役の切り替えが多いということもあって、最初の頃は大分戸惑いも…。
でも、毎度の稽古は楽しくて、刺激的で、徐々に自身を操りながらライオン・パーマの世界で自由になれる時間が増えていったような気がします。
この過程と経験は、私にとって貴重なものになりました。
新たな機会を与えてくださった作・演出のチャーさんに感謝しています。
そして、スタッフ・キャストの皆さん。
大変お世話になりました。
キャストの皆さんはチラシの大人しめな写真からは想像も出来ないような個性や癖をお持ちで、普段から面白いし、みんな優しいし、良い方ばかりでした(笑)
静かな時もあれば、笑いで大盛り上がりすることもしばしばで、距離感も居心地も良かったなぁ、なんて…振り返ってみて思います。
お客さまの笑顔をいっぱい見ることの出来る素敵な作品を、皆さんと一緒に作っていけて本当に良かった。
ありがとうございました!!



最後に。

いつも応援してくださる方々をはじめ、数年振りにお会いした方、初めて挨拶を交わした方、以前の出演作から知ってくださっていた方やお仕事でお世話になった方まで大勢の方に観ていただけて、とても幸せな数日間でした。

「花村怜美の芝居を観たい」と思って足を運んでくださった方。
「花村怜美に会いたい、会ってみたい」と思って来てくださった方。 
本当にありがとう。
終演後に声を掛けていただけて、言葉を聞かせていただけて、それが何よりの活力になりました。
(中にはご挨拶出来なかった方もいらっしゃったのですが、また別の機会にお会い出来るといいですね。)
これからもよろしくお願いします☆

ありがとうございました。




来月のイベントライブ『詞歌 ことばうた』も楽しみにしていてください。
また少し違った姿をお見せ出来ればと思います♪