昨日一昨日と都内で開催されましたイベント『艶やかな蒔絵の世界と冨田勲「源氏物語」音宇宙』に、語りで参加させていただきました。

そのご縁でイベントを拝見したのですが…いや、もう素晴らしかった! 

平安の頃から受け継がれてきた伝統工芸の蒔絵の世界と、スーパーオルガン&aFrameで奏でられる「源氏物語幻想交響絵巻」コンサート。
和の世界が好き、文学が好き、物語世界を表現した音楽やサウンドトラックが好き、な私には大変贅沢な時間でした。

蒔絵師の箱瀬淳一さんによる講演では、制作過程を映像を見ながら解説していただき、作品が出来上がるまでをじっくりと学ぶことが出来ました。
各工程の職人さんの手指に表れている癖やタコや歪みがそれぞれに違っていて…格好いいなぁなんて見惚れて…。
繊細な筆遣いによる絵付けを見た後に、作品を目の前にして、一つ一つに掛けられた時間と技術と伝統とを思うと心打たれました。
こちらは、日月椀。
一番惹かれたのは、黒の細い月かなぁ(笑)


こちら2枚は、現代の最新打楽器、エレクトロオーガニックパーカッションaFrameの枠に描かれています。
伝統工芸と最新電子楽器の出会いってステキ☆



小さめの入れものたち。
なんと可愛らしい。
「貝合わせ」は、とっても繊細な光の美しさ。
かぼちゃの形の作品の白は、鶉の卵なのだそうです。
漆塗りで唯一出せない白を、遥か昔の人が何とか表現しようと生み出したやり方なのだとか。


「源氏物語幻想交響絵巻」コンサートは、橘ゆりさんによる電子オルガンと梯郁夫さんによるaFrame、2つの楽器による無限の音の広がりに圧倒されました。
舞台上には2つの楽器しか無いのにまるでオーケストラのような音の重なりで、魔法を見ているみたいだったなぁ。
宮中に流れる雅な(だけではなく色々渦巻いている訳ですが)雰囲気、桜の花咲く春の光、山奥深い幽寂な趣や湿り気を帯びた空気感といった空間の演出。
笛の音や鐘の音、小鳥の鳴き声といった環境音の再現。
その音の洪水からは光源氏の心の高揚や六条御息所の恨みや憎しみといった登場人物の心情が伝わってくるだけでなく、若紫の可愛らしさや浮舟の静かな世離れへの道までが想像出来て、何度鳥肌が立ったことか…。
語りとして、微力ながらこの「源氏物語」の世界に携わらせていただけたことを有り難く思います。

千年の時空を超えて。

良き心の旅が出来ました。



★☆
只今稽古中!
本を持っているのは役が定まっていなかったり、日々更新されるため。
先日より最終キャスティングが始まりましたので、皆さん、そろそろ確定した部分から覚えていくようです。
残り一月。
ここからぐぐっと踏み込んでいきますよ。
ご予約お待ちしております♪

【ライオン・パーマ party.28『真・恋愛漫画』】

【公演日時】
2019年7月31日(水)~8月4日(日)
7月31日(水)19:30
8月1日(木)19:30
8月2日(金)14:00 / 19:30
8月3日(土)14:00 / 19:00
8月4日(日)15:00

※受付は開演45分前より開始いたします。
※開場は開演30分前です。

【チケット】  
★一般 3,500円
★一般当日 3,800円
★学生割引 2,000円
★高校生以下 1,000円
 
※日時指定・全席自由です。
 
【ご予約はこちらから】
CoRichの花村怜美扱い専用の応援予約ページが開きます☆

【会場】
東京都豊島区東池袋1-45-2
(池袋駅東口より徒歩6分、六ツ又交差点近くです。)

【劇団公式ホームページ】