先日、大学時代の友人と漱石山房記念館へ行ってきました。

周辺の道路や案内板には猫のイラストが描かれていて、あっちこっちでにゃんこに会えます。

どどんと、夏目漱石の胸像。
「則天去私」の文字も刻まれています。

真正面を向いていないので視線の先から撮影してみたのですが…目が合っているように思えてなりません。
何度写真を見てもどきっとする…。

昨年出来たばかりの建物はまだどこも綺麗で、新しい匂いがしました。
学校休業中は小・中学生の観覧料は免除というのもあってか子どもの姿もちらほら。
ノート片手に資料を読み込んでいる子もいれば、親に連れてこられたらしい興味無さげな子も…(笑)
でも、キョロキョロと落ち着きなくはしゃいでいた子が、小学生にも分かりやすい言葉でまとめたコーナーでは無口になり、案内係の女性が出すクイズに真剣に答えている姿はなんとも微笑ましく思えました(^^)


こちらは再現された「漱石山房」の書斎。
原稿用紙置き場やペーパーナイフ、老眼鏡入れ、肘置き等、生活感のある、そして執筆に欠かせないであろう小物類まで細かく再現されていました。
欲を言えばもっと近くで見たかった!
「漱石山房」は漱石が亡くなるまでの9年間を過ごした場所です。
ここであの数々の作品が生まれたのかと思うと、何分でも居られるような心持ちでした。
真ん中に置かれたあの座布団、座ったらどんな景色が見えていたのかしら…。

館外だけでなく、館内にも至る所に猫の姿。
「あ、ここにも!」「ここにも!」
とワクワク猫探し(笑)
空を見上げるにゃんこ、何を思っているのかと想像するのもまた楽しい時間になりました(´∀`=)

資料展示をじっくり見て回った後は、漱石作品や関連図書が約3500冊置かれているという図書室へ。
閲覧のみの図書室なのですが、ライトな冊子からどっしりとした風格の専門的な本、紙質や印刷状態に歴史を感じるもの、漱石の名や作品名が入った派生作品、それから所縁のある作家の全集まで様々に揃っていて、腰を下ろしたら一日が終わってしまうと思ったので、友人と一緒にパラパラ読みで閲覧スタート。
それでも、お互いとても興味を引かれるとつい並んで座って読んでしまって…といっても、それもまた流し読み程度で済ませていたのに、気付けば一時間とちょっと本棚の間で過ごしていました。
時間の都合上、最後の方はざっと表紙見しか出来なかったのが心残りです…(´・_・`)

ショップでは、漱石が用いた原稿用紙に準えて作られたという、ほぼポストカードサイズのメモ帳を購入。
原稿用紙デザイン、それも漱石山房原稿用紙(10行19字詰)デザインなんて!
即決でした(笑)
原稿用紙、好き。

初めて知る素直な感動もあれば、記憶にあるあれやこれやを引っ張り出しては繋ぎ、時には解きほぐして再発見する面白さもあり、また新たな事柄や言葉に出会って知り得た喜びもありで、漱石山房記念館、満喫しました。

隣の漱石公園には 「猫の墓」もあったので、とても有名な猫さまに手を合わせてきましたよ。

「夏目漱石誕生之地」にも足を運び、そのまま夏目坂も歩きました。

神楽坂方面は次の機会に…☆