容姿の変化と性別違和 | 女の子になりたくて〜さとみのMtF体験記

女の子になりたくて〜さとみのMtF体験記

このブログは女の子になりたくて努力した男の奮闘記録です。
ネタっぽいですが性同一性障害を経験した当事者のブログです。

性別違和をなんとか誤魔化して乗り切ろうとしたために起きた出来事を書きます。いま思えば、男だったころの自分が嘘のようですが、二度と繰り返さないために書こうと思いました。


2012年10月ごろの出来事(当時24歳)

仕事中に自分の顔(剃っても治らない青髭や口の周りのほうれい線)を見てしまったとき、小学生のころ初めて目の下にできた真っ黒いクマを見たときの焦りと同じ感覚になって気分が悪くなりました。

今までにも似たようなことが何度かありましたが、このときまでは、『いっそうのこと男として生きれば楽に生きられる』と思い込んで、自分を騙し続けていました。

それにも限界がきたようです。

いままでは自分でもなんとか中性的と思える状態を保っていたつもりでしたが、自覚するぐらい男性化して、見た目が老けはじめていることに気づいてしまったからです。

「もう、いましかない」…と思ったとき、仕事中でしたが涙がとまらなくなりました。自分の顔を見たための焦りもありましたが、そんなことよりも、「このまま人生が終わる」という焦りで凄く悲しい気持ちになりました。また、自分の姿がこんな風に変わってしまったことに恐怖を感じました。

老けはじめ、周りからオジサンと呼ばれるようになり、好きな服も着れなくなり、ただ仕事に没頭してるだけの人生なんて辛すぎます。納得がいかないまま歳をとるなんて生きてなかったのと同じだと思えたからです。

自分の顔や身体を鏡で見たときの違和感を忘れようとも努力してきましたが、このときばかりは一歩間違えていたら自殺していたと思います。一時期、性別違和とは別のことでも自殺を考えてたり、解熱鎮痛剤や風邪薬を多量に飲んだりして自殺をしようともしてましたのでかなり危険な状態だったと思います。

私はそのころ『自分は男だ』と自分を騙し続けてきたので病院にも相談しに行きませんでしたが、ホルモン療法をはじめて身体が変化してからは、自分の容姿にもある程度納得がいくようになり、死のうなんて考えなくなりました。いま思えばとても恐ろしいことですが、あのまま過ごしていたら、いつかは何かの弾みで自殺していたと思います。

今回の体験から、性的違和や容姿の不快感を抑えようとするとどうなるのか、私自身よく理解できたつもりです。私が最も危惧していることは、今回のように一時的には諦めがついたものの、いざその症状が発現したとき、慢性的な症状になってぶり返す恐れがあるということです。一歩間違えたら取り返しのつかないことになっていたかもしれません。私がもっと歳をとったときに、この症状をぶり返したらどうなっていたのか考えるだけでも恐ろしいです。…こんな症状だけを普通の精神科に相談すると、パニック障害や鬱など別の障害と診断されそうですが、いままでの経緯などから、我慢してることで返って他の症状を引き起こす恐れがあるとも考えられます。


※この内容は私が実際に提出した自分史から抜粋したものですので、引用は絶対におやめください。

いまは容姿も私生活も人間関係も、以前では想像もつかないほど良い方向に変れたので心配しないでくださいね♥


・・・長文になりすぎましたが^^;
こんなのを読まされる先生も大変だ(^ω^;)‥ホントにご苦労さまですm(__)m



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【お約束】このブログは決してホルモン剤や中性化を薦めてるわけではありません。女性ホルモン剤を男性が摂取した結果、取り返しのつかない最悪の末路だってありえます。なので、決して安易な考えで摂取しないでください。このブログは寂しがり屋の私が記録としてつけてるものです(^_^)ここに掲載している内容はあくまで私の見解ですので、決して自分の判断だけで始めないでください。どうしても迷ったときは勝手に始めず、医師に相談されることをおすすめします。