流行も定着しつつあるキュレーションサイト。そんなサイトの一つでもあるbuzzhouseで、
ふっと目に留まった一枚の写真。
息を飲むほど美しい出産間近の妊婦の水中写真。
米フロリダ州出身の写真家アダム・オプリスさんが公開した出産間近の妊婦の水中写真。
あまりにも美しく、その神々しさは見ているコチラにも光が届きそうなくらい。
オプリスさんによると、もうすぐ母になる彼女たちを「人魚姫」に見立て撮影したそうです。
私自身は、妊娠6か月の時に主人がこの世を旅立ってしまったので、
やりたかったけど、出来なかった事の一つでもある妊婦写真。
いつか、万が一、また妊婦になる機会があれば、撮ってみたいなぁとは思うのですが、
今の私には夢のまた夢のような気もします。
とはいえ、こんな素晴らしい写真を見ると、改めて”生命の誕生の神秘”を感じますね。
私も子供を持つひとりの女性・母親ですが
5歳になった息子を見ると、
よく私のところに降りてきて、よく私のお腹の中で無事に育ち、よく無事生まれてきてくれたなぁって。
ありがとうって。胸の奥がぎゅーって熱くなります。ついで目頭も熱くなります
こんなに素晴らしい生命の誕生。
更にひも解くと、深い深い愛に満ち溢れてきます
■卵巣と子宮の変化と受精のしくみ
私たち人間の身体には女性ホルモンがあるのは、ご存じの通り。以前からお話しておりますが
女性ホルモンには「エストロゲン」と「プロテスゲロン」という2つのホルモンがあります。
この2つのホルモン濃度の変化によって、卵巣と子宮に様々な変化が生じます。
つまり、妊娠する為に毎月毎月せっせと準備をしているわけですね。
■ホルモンはどこから出ているの?
子宮からと思われている方も多いようですが、実は卵巣から。
その卵巣からホルモンを分泌する指令を出すのが脳の中心部分にある間脳。
その中のひとつ視床下部という部位から出ています。
視床下部は
体温調節、抗利尿ホルモン、血圧、心拍数、摂食行動や飲水行動、性行動、睡眠、
子宮筋収縮、乳腺(にゅうせん)分泌などの本能行動、及び怒りや不安などの情動行動の調節。
また、内分泌(ホルモン)系の中枢も担っています。
■視床下部とホルモンの関係とは?
視床下部の
内分泌(ホルモン)系の一つに性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)があり
この性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)が
脳下垂体(視床下部の部下にあたるような場所で伝達をメインに仕事とする場所)へ
卵胞刺激ホルモン(FSH)「卵胞を発育させてね~」と指令を出します。
そうすると、卵巣の中にある原子卵胞が5mmから8mmへ成長。
8mm頃から、エストロゲンが分泌され始めます。
その中で、一番優秀な卵胞1つだけが大きくなります。これを主席卵胞といい15mmくらいになります。
そのころにはエストロゲンがピークになり、
また視床下部へ連絡。そして脳下垂体へ伝達。
ここまでは同じ流れですが、今度は黄体化ホルモン(LH)「排卵をしてくださいね~」が分泌され指令が出されます。
ここが排卵期と言われる時期で人によって差はありますが
おおよそ、月経がはじまり14日前後と言われています。
※自身の排卵日はわからない方、覚えておいてくださいね。大事な事ですよ。
ちなみに排卵前後4日間くらいが最も妊娠しやすい時期と言われています。
■生命の誕生への道のり
卵胞内で発育した卵子は、黄体化ホルモン(LH)によって卵胞から破れて排卵するとともに、第1次減数分裂を開始します。
卵胞はたまごの様なイメージで、卵胞は白身、卵子が黄身だとすると、
白身から黄身だけが飛び出し、卵管采に取り込まれ、卵管内を移動し、卵管膨大部に輸送されていきます。
排卵後は、卵子は12~24時間以内に受精しなければ死滅してしまいます。
おおお
1か月のうち、1日のみ
それだけじゃない。精子君たちも頑張っていて、
めでたく受精をおこなうためには、精子が卵細胞を積極的に探し求めなければなりません。
1回あたりに含む精子数は個人差や体調面でのぶれも大きいのですが、通常1回につき約1~3億個の精子が射精されると言われています。
運動能力や活動性の低い精子はフローバックや酸により淘汰され、そのうち約数百個のみが卵子の待つ卵管膨大部に達します。
苦労に苦労を重ねてたどり着いた精子ですが、そうたやすく受精できないのが卵子(女(笑))
卵子は透明帯と呼ばれる膜に覆われていています。
1匹の精子が持っている酵素の量ではどうやっても透明帯を突き破ることはできませんのでそこは残った全員で協力します。←偉いですね(笑)
何匹もの精子が透明帯にアタックした後、幸運な1匹が卵子の中に入ることができるのです。
これで、晴れて受精するのです。
ここまで来るには、
容易な事ではなく、様々な条件がそろってからこそ
特にホルモンバランスは大事で、
現代人は、日々のストレスにより、視床下部の指令が鈍ったり、自律神経を乱し、ホルモンバランスを崩します。そうすると、上記でお話した指令がうまく卵巣に届かず、生理不順や様々な婦人科系の病気を招くことになるんですね。
とはいえ、
日々、子育てや仕事に追われる中で、ストレスを溜めない事や自律神経を整えるというのは
簡単な事ではなく、知らず知らずに溜まってしまうもの。
ただ、
毎月こんなにも頑張ってくれている私たちの身体。
もっとしっかりと見つめ合い、労わってあげてもいいのではないかなそう思います。
また、
生命の誕生とは、様々な条件が整ってこそ生まれるもの。
”奇跡”というくらい尊いもの。
私、思うところがあります。
日本全体が女性の社会復帰、社会進出をサポートしようという流れになってきています。
女性幹部候補推奨の動きや、ママの社会復帰、民間企業では、女性のキャリアサポート、高収入転職サイト(年収○百万以上)などもできはじめています。
とても良いことだとは思うのですが、忘れないでほしいのが
やはり、女性と男性の身体は違うという事
見た目年齢は美容医学の発展で若さを保ってはいけます。
ですが、女性の大切な身体(子宮)は見た目でわからないもの。
バリバリ働けば働くほど、社会的ストレスや疲労は大きくなります。
男性と同じように働けるけれども、その負担は、女性の場合、子宮にくる事があるという事。
毎月、あれだけ頑張っている私たちの子宮。
やはり、負担もダイレクトに届きやすい所ではあるんですね。
ですので、
働くという事と、自分の身体を知るという事。
これは”表裏一体”として考えていてほしいと思います。
とても長くなりましたが、
自身の経験が元になり、こういった考えになりました。
私自身は、食事には無頓着。オーガニックにもそこまで興味のない人間でした。
それが仕事を始めて、バリバリと男性と対等に働くようになり、その上、毎日4時間の通勤時間&子育てと、ハードなライフスタイルを送るうちに、年々PMS(月経前症候群)が重くなりました。
時には、何でもないのに涙を流し、ひどいときはこの川に飛び込んだらどうなるのかな?
なんて考えた事もありました。
一か月の中で、自分が自分でなくなる。これほど恐怖なものはありません。
精神的にも肉体的にも程々疲れた時に、”女性ホルモンバランス”というワードにたどり着きました。
今では、女性ホルモンやホルモンバランスについて学び、忙しい中でもバランスを保つには
どのような働きかけをし、どのような考え方をするのが良いか、日々研究し、実践してます。
おかげで、身体も精神的にも大分楽になってきたところです。
これからの女性にとって
女性ホルモンとの付き合い方はとても大切な事になってくると思います。
微力ながら、わたしが少しでも役立てる事があったら。
そう思って書かせて頂きました。
これから、世の女性の社会進出と健康について。役立てるよう、務めさせていただこうと思います
改めまして、よろしくお願いいたします。
戸田さと美
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