木曜は早朝出勤でした。

この日はソーシャルサービスからの依頼であるお年寄りの女性を家に返す任務がありました。

94歳なんだけど見た目は70代後半、頭もしっかりしてるし、介護の必要もなしです。

ただ息子さん2人いて1人はイングランド、もう1人はスペインに住んでて普段会える距離ではありません。

血圧かなんかで倒れて念のため入院して回復退院したのですが、一人暮らしで寂しいからどっか施設に入りたいと言い出しました。

でも福祉課としては介護の必要のない人が、寂しいから、家族が遠くに住んでるから、というのは老人ホーム送りの理由にはなりません。

というわけで、自宅強制送還2日計画です。

木曜は、午前中に私と一緒に自宅へ行き気分的に慣れる予定でした。

さあ、ドライブでも行くついでに家を見に行こうかー、明日からはまた家に戻るから暖房や電気も問題ないかチェックしとこう、と言ったら、泣く泣く泣く、の嵐です。

家が全然恋しくない、また入院したい、友達にも会いたくない、と言い出しました。

しまいには嘔吐と下痢が始まったから、休息しないと、当分家には帰れない、と言い出す始末です。

そして天気が悪く霧がでてるこんな日に絶対外に出られないと完全拒否です。

クリスマスカードかき集めて、ほらこーんなにたくさん友達と家族からクリスマスカードきてるしみんな✖️ンさんが家に戻ってくるの待ってるよ、とかなんとか説得してやっと連れ出しました。

途中で激安スーパーに寄って、翌日から必要なものを買いました。

紅茶
牛乳
パン
缶スープ
ビスケット
シリアル
バナナ

買い物し始めたら少しイキイキしてきました。

車で無言だったけど、家のある町に向かうクネクネ道さしかかったら突然おしゃべりになって、息子さんのクネクネ道エピソードなど懐かしそうに話し始めました。

家の玄関に着いて、自分で鍵を開けて入ると久々に見る自宅に感激でとっても幸せそうでした。

キョロキョロ見回して他の部屋もチェックして、食品をキッチンにきちんとしまいました。

そこで突然おばさんが入り込んで来てあんた誰みたいな驚いた顔をしてました。

向こうが名乗らないので私もとりあえず自分のことは何も言わずえらそうにして、状況説明したら納得した様子でした。

役場のバンが家の前に止まってるから電気屋さんかmobile emergency care service/telecare のメンテナンスかと思って来てみたと言ってました。

✖️ンさんとは親密そうですが、表情からして✖️ンさんが家に戻ってくることを喜んでないのがわかりました。

20分ほどいて、またもとの一時的施設に戻りました。

クリスマスカードも翌日のためにとリビングルームに並べました。

家を離れる時に後ろ髪引かれるかんじだったので1日目はとりあえず大成功でした。

戻ってからも目を輝かせて嬉しそうにしてました。

左官屋さんが朝8時半と夕方6時に来て改装工事終了、予定だったのですが、音信不通で姿をあらわす気配なしです。

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電気屋さん失踪に続きお前もかー、こっちは贈り物まで用意したんじゃい、でも予想通りの展開ですね。




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