お前みたいな手で。 | 豊富温泉移住日記

豊富温泉移住日記

2009年、豊富温泉でのアトピー湯治治療の為に親子で移住し、2011年11月11日に餅cafeわが家をオープン。どんな時でも、ありがとうあふれる毎日の記録!

先ほどの記事でも紹介させて
いただいた

生きる物語:届け1000人の声

ですが、連載第5回の文中に
出てくるアンケート結果の記述、
「お前みたいな手でお茶いれられたら
まずくて飲めない」

を言われたのは、私です。
そして、それをアンケートに書きました。

事務職として勤めてはいましたが、
窓口業務もあり、

同じ上司から
「お前みたいな顔で窓口にいられたら
怖くて誰もよりつかない」

とも言われた事が何度もあります。

19歳でした。
ちょうど、20年前です。

当時は、15年以上塗り続けてきた
ステロイド剤が、一番強い薬でも
効かず、それどころか、塗っても
塗っても、真っ赤で真っ黒、
ベニヤ板みたいなバリバリの皮膚で、
頭の中が「痒い、痒い、痒い・・・」その
言葉でいっぱいの、気が狂いそうな
毎日でした。

お前みたいな手で・・・と言われた私が、
今は飲食業に携われている事、
奇跡みたいに思います。

でも、夢じゃなく、本当の事です。

簡単な道のりではなくても、
生きる事は諦めないで欲しいです。

21歳の時、内臓にも支障が出て
退職し、別の会社へ就職した私。
そこで、3年間の脱ステが始まった
のですが、脱ステ後、その上司に
偶然会う機会がありました。

その時
「あの頃は悪かった。人の痛みが
わからなかった。あれから色々苦労して
お前がどれだけ辛かっただろうと
ずっと忘れられなかった。
すまなかった。元気そうで良かった」

と、言われました。

私の方は、まぁ、言われた言葉の
数々は、やっぱり忘れてはいなかった
けれど、別にその人を恨みに思ったりは
全くしていなかったので、
逆に、覚えていてくれた事、
謝ってくれた事が、素直に嬉しかったです。

人の痛み。

経験しないと、わからないって、
仕方がない事だとも思います。

でも、経験はしていなくても、
相手の立場に立って考える姿勢は
持っていたいなぁって思います。