10月31日7時11分頃、平壌近郊から1発のICBM級弾道ミサイルが発射され、北海道の奥尻島の西南約200kmの日本海に落下した。それを受け、自民党本部において同日14時より『北朝鮮核実験・ミサイル問題対策本部、国防部会、安全保障調査会 合同会議』を開催し、防衛省、外務省、内閣官房より以下の説明がありました。
発射された弾道ミサイルは過去最長の約86分飛翔し、飛翔距離は約1000km、最高高度も過去最高で約7000kmを超えると推定されるものであり、政府は発射事案を受けた直ちに米国及び韓国と緊密な連携を確認し、北京の大使館ルートを通じて北朝鮮に対し厳重に抗議し、強く非難した。
また今回のICBMは、北朝鮮が9月に12軸車輪とみられる新型移動式発射台を公開していることから、火星18型ではない、新たなICBMである可能性を提起。
※翌11月1日に朝鮮中央通信は最新のICBM『火星19型』だと報じた。写真や画像からは11軸22輪のTELとみられる
あわせて北朝鮮によるロシアへの兵士派遣をめぐる動向について、米国では少なくとも3000人の北朝鮮兵士がロシア東部へ移動し、1万人の兵士がロシア東部で訓練中と発表。北朝鮮外務省露担当次官は「国際法的規範に合致する行動だ」と表明し、プーチン大統領は「露朝間の戦略的パートナーシップ条約に基づくものであり、この条文の枠組みの中で何露どのように行うかは我々の問題」と発言した。
佐藤からは次の質問を担当者に行いました。
① 北朝鮮の核開発を受け米韓では定例安保協議を行っているが、共同声明から『北朝鮮の非核化』という目的の文言が9年ぶりに消え、大きな方針転換が行われた。米国政府は日米共通の目的の「非核化」を諦め、仮に中間目標だとしても、当面は核保有を認める軍備管理に舵を切ったのか。
② 今まで個体燃料で15000kmの飛翔距離のある火星18型があるにもかかわらず、大きくて機動性の悪いものを新たに作るということは、弾頭部分の核の小型化が進んでいないからなのか?多弾頭化するには一般に弾頭の小型化が望ましいが、十分な小型化が進んでいない裏返しと見るべきか?
③ 北朝鮮軍の派兵が条約に基づいてということであれば、逆に朝鮮半島有事の際にはロシア軍が派兵される可能性に繋がろ。つまり「今日のロシア・クルクスは明日の朝鮮半島かもしれない」ということが、ウクライナと同じように言えてしまうかもしれない。APECへ外務大臣が行くのであれば、日米韓外相会談でミサイル問題、北朝鮮軍派兵問題をしっかり議論すべき。
北朝鮮は今回の火星19について「ICBMの最終完結版で、世界最強の戦略ミサイル」と報じており、間もなく行われる米国大統領選挙にあわせ、7回目の核実験に踏み切る可能性もゼロとは言えない状況です。引き続き緊張感をもち、国防、外交に全力で取り組んで参ります。