本日、国防部会・安全保障調査会の合同会議に出席した。

議題は11月12日に行われた日米韓防衛相テレビ会談と日比防衛協力と米比軍事協力及びOSAの現状についてであった。

 

国防部会での質疑応答ではいくつか質問を行った。

 

一つ目は「北朝鮮のミサイル関連情報の共有について」

データ収集・対応能力は各国で違いがあり、さらには日本と韓国は同盟国ではないため、対応に遺漏なきようにする事は大事だが、一方、日本の収集能力を全て明らかにするような情報共有のやり方はすべきではないように政府側に要望した。防衛省も同じ認識。

 

二つ目は「露朝の軍事協力について」

露朝の軍事協力は日韓双方にとって脅威である。韓国の尹大統領もAPEC首脳会議にて露朝軍事協力への対応策の議論をすることを求めている。日米韓防衛相テレビ会談でも議論がされたのかを確認した。

 

三つ目は「哨戒機に対するレーダー照射問題について」

日韓双方の国内政治状況を見ながら議論を進めるように求めた。レーダー照射問題の解決は隊員の命を守る上でも重要で、韓国側に非がある問題ではあるが、その協議のやり方やタイミングを誤ると政治的に傷がついてしまう危険性がある。

 

四つ目は「フィリピンとの防衛協力について」

フィリピンの防衛力強化は日本に直接寄与する。フィリピンの南シナ海側の警戒管制能力の強化は、中国による南シナ海の中国戦略原潜の戦域化を防ぎ、日本のバシー海峡含む南西諸島防衛、シーレーン防衛に直結する。フィリピンが地政学的に重要な位置にあることを意識した防衛協力を進めることを政府側には求めた。

 

日米韓の防衛協力を強化するだけではなく、フィリピンをはじめとしたASEAN諸国とも防衛協力を推進することが、日本の安全保障環境をより高めることにつながる。