昨日の外交部会では、韓日政策協議代表団の来日について議論した。耳を疑ったのは「懸案事項への見解や立場は提示しない」、「公式の外交チャンネルで、今後、交渉しなければならない」との政策協議団長の言葉だ。政策協議ではなく、表敬だけでは日韓関係は改善しない。韓国代表団による米国訪問時、そのメンバーには次期外務大臣就任予定者も入っていたが、米側は、バイデン大統領もブリンケン国務長官も会わなかった。翻って日本においては、訪日した韓日政策協議代表団の団員7名のうち閣僚就任予定者は一人もいないというなかで総理は会った。前述のように結局韓国側からは関係改善に向けた具体的な話もなく、単なる表敬の儀式で終わり実態の伴うものはなかった。彼らは総理との記念撮影のためだけに訪日し、総理は彼らの点稼ぎのために利用されたのではないか。韓国から具体的にどのようなかたちであれば両国間の問題が解決するかという、具体策とプロセスを示す必要がある。我々も、日韓関係改善を考えるのなら、ムードに流されず、冷静に韓国側の動きをきちんと見極めることが大事である。

今回来月行われる大統領就任式に、総理が出席するということは当然あり得ない。

 

4月25日に行われた北朝鮮パレードでは、新型も含め多数の弾道ミサイルが登場した。今後さらなる核実験含めて北朝鮮が仕掛けてくる可能性はあるところ、しっかり動きを注視していくことが重要である。

 

ソロモン諸島と中国の間で安全保障協力枠組み協定が結ばれた。巧妙に中国によって仕組まれたように見える。部会として、太平洋諸島諸国の平和と安定に向けて、GW明けに議論をしていく。