今朝の関係部会合同会議において、ウクライナ情勢について議論した。

冒頭の挨拶で、昨日の北朝鮮弾道ミサイル発射について、日本はポーズではなく制裁を含む強い措置が必要であると述べた。これだけ北朝鮮の実験が続くと、日本海はまるで北朝鮮が所有するミサイル実験場のようで極めて危険で迷惑な話だ。日本政府は米国との連携で、具体的な行動を起こすべきである。

さて、ウクライナ情勢は長期化の様子も出てきており、G7始め関係国で行う経済制裁の「返り血」について懸念を示す声も出てきた。出席議員からも、アジア諸国がロシアと取引することは止められないし、日本がアジアのフロントランナーとしてアジア諸国に日本と行動を共にするよう無理強いすることも出来ない、という意見が出た。確かに、国民生活の安定は最大限考慮しなければならない。しかし、ロシアに対する制裁メニューや効き目、関係国の団結の強さを中国は間違いなく監視している。経済制裁の自国への反動を最小化する努力はすべきだが、本質的に国家の存続と経済を秤にかけてどっちつかずのコウモリ外交を続けては中国の思うつぼである。いまは日本が力による現状変更を絶対に許さない、違反した国には徹底的に厳罰を科すという決意と行動が重要だ。そして、G7唯一のアジアの国として、もう一つの大国である中国とは一線を画した対応でアジアと欧州の繋ぎ目とならねばならない。