本日の参議院予算委員会で質問に立ち、ロシアによるウクライナ侵略を中心に以下の議論をした。

(1)ロシアのウクライナ侵略問題
   ①抜け穴を失くすための強力かつ迅速な対ロシア経済制裁の実施
   ②経済制裁実施による日本国内への影響への対応
   ③ロシアに協力するベラルーシへの経済制裁の実施
   ④更なる経済制裁の強化によるロシアの行動抑止
   ⑤ロシアが核戦力部隊の警戒段階を引き上げたことへの非難
   ⑥北方領土問題を抱える日本にとって遠い対岸の火事ではないという政府の当事者意識
   ⑦在ウクライナ邦人の保護とウクライナ人難民の受け入れ
   
 いずれの質問についても岸田総理をはじめとする政府関係者からは、「力による一方的な現状変更は国際法違反であり、断じて許すことはできない。国際社会と連携して各種対応をしていく」との前提に立った前向きな答弁を得られた。

(2)外交防衛問題
   ①ロシアのウクライナ侵略に見られる様な偽情報への流布、情報戦等に対する日本の対応姿勢や態勢構築
   ②5人の首相経験者による欧州委員長への書簡(風評被害や偏見を招く様な記述の問題)への対応
   ③2/27の北朝鮮によるミサイル発射事案に対する防衛省の分析状況
   ④量子・AI技術などの先端分野における軍民融合、産学官連携問題
   ⑤敵基地攻撃能力の名称(自衛反撃能力)の提唱
   ⑥南西諸島における防衛インフラ整備に関する防衛省と国交省の協議

(3)日本人帰国対策としての新型コロナ水際対策(入国者総数の制限等)の段階的緩和

(4)尖閣諸島の管理問題(漂着ごみの処理)

 1時間の質疑だったが、かなりの数の質問ができ、濃厚で有意義な議論を展開できた。
 ウクライナ侵略の現状は予断を許さない緊迫したものだが、「西のクリミア半島問題、東の北方領土問題」として政府に注意喚起した様に、当事者意識を持ってロシア政府の動向を注視して行きたい。また、「力による一方的な現状変更」が東アジアで発生しない様、台湾問題もウクライナ侵略と同等に念頭に置き、中国政府の動向も注視して行く。